続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

薄らぐ記憶。

2014-01-22 06:56:13 | 日常
 過去のことを思い出そうとして、案外思い出せないことに気づく。外注だったので、あちこちの会社を渡り歩いたけど、今となってはその道順すら思い浮かべることができない。
 最寄の駅くらいは分かる。それからバスに乗り何という停留場で降車したのか、どんな道を通り、どんな角を曲がっていったのかが定かではない。曖昧な記憶、抜け落ちてしまった情報・・・。

 年をとったから思い出せないのではなく、昔から記憶力に自信がなかった。帰りは仕事の代金で買い物をする、そしてバックの中に詰まった買い物を電車の中で思い出そうとして、せいぜい思いだせるのは7割、あとはどうしても不明。
 不明なものを抱えながら、ひたすら思い出す努力をする。

 家に帰り、バックを開けて「なあんだ、」という具合。

 それはずっと今でも同じ。ついでに買う、ある意味不必要なものでもあるから切迫感が希薄である。必要なものだけを購入するという気持に欠けている。外出したついでに買って置けば安心というレベルで購入するから、思い出せなかった品物は、家に在庫してあり不要なもののオンパレードになる。

 無我夢中だった繁忙期(?)、確かに夢の中のように自分を見失い、不必要なものを買いあさり、意味のないうわ言を口走っていたような気がする。

 二十代後半から四十代前半の約三十年は、朦朧としてよく思い出せないほど、ただ忙しく、長くは生きられないだろうと覚悟したほどに身体も弱り、精神も衰弱していた。

 精神が健全でないと、健全な介護、健全な子育ては出来ない。見送った両親はこの不出来な娘をどう思ったろう、手抜きだらけの子育て・・・山のような後悔。
 記憶力が薄らいでいくのは、わたしを救う恩寵かもしれない。

『ポラーノの広場』217。

2014-01-22 06:36:10 | 宮沢賢治
わたくしはすぐペンを置いてみんなの椅子の間を通り、間の扉をあけて所長室にはひりました。

 置いてはチと読んで、知。
 椅子はイ・シと呼んで、異、詞。
 間はカンと読んで、換。
 通りはツウと読んで、二。
 間はケンと読んで、兼。
 扉はヒと読んで、秘。
 所長室はショ・チョウ・シツと読んで、書、重、悉。

☆知(心に感じ取る)異(違い)は詞(言葉)の換(入れかえ)で、二つを兼ねている。
 秘(人に見せないように隠す)に書いたものは、重なっている悉(ことごとく)。

『城』1512。

2014-01-22 06:08:45 | カフカ覚書
これは、クラムの所轄下にある村の記録簿のためにきょうの午後に起こったことを正確に書きとめておかなくてはならないというだけのことにすぎないのです。

 村/dorf→dort/来世で。
 午後/nachmittags→nachen mittel/小舟、方法。
 起ったこと(響き渡る)/erhalten→erharten/裏付ける。

☆これはクラム(氏族)の用件に関して、来世の記録簿のために現今、小舟という方法を裏付けることを先祖は厳密に記述しておかなくてはならないのです。