続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

人が消える?

2014-12-05 06:38:06 | 日常
 ある日突然、人がいなくなる。生活する場所に戻らず、仕事の現場にも姿を現わさない。
 失踪だろうか・・・否、周囲の人間はみんな首を振る。何故かといえば、彼は足が不自由であって松葉杖が不可欠なのである。その杖が部屋に残され、服用すべき薬もテーブルの上に置いたまま姿だけが幾日経っても帰らない。

 有りうべからざる状況に警察も動き、三日間における捜索。しかし何の痕跡も見当たらず捜索は打ち切られてしまった。
 職業はホテルのコック・・・「北朝鮮に連れ去られたかねえ」「それほどの奴じゃない」「では、どこに?」

 どこにいるの?どうしているの?

 夫の兄嫁の弟さんである。兄嫁さんは心痛もあってか52才の若さで急逝。
 殺人事件があると、どこかに埋められているのではと心が騒ぐ。すでに三十年以上の月日が流れ、誰の口にも上らなくなってしまった事件。


 跡形もなく人が消えるなんてことがあるのだろうか。空中に消えるはずはないから、この地上か地下には存在しているはずではないか。
 道を歩きながらわたしは考える、この地面の下には億の魂が眠っているという事実を。

 南無阿弥陀仏・・・。

『畑のへり』29。

2014-12-05 06:24:21 | 宮沢賢治
「うたってごらん。こっちへ来たらその葉のかげにかくれよう。」
「いゝかい、うたふよ。ぎゅっくぎゅっく。」
「向かないよ。も少し高くうたってごらん。」
「どうもつかれて声が出ないよ。ぎゅっく。もうよさう。」


☆雷(神なり)は陽(太陽)である、という講(はなし)は照(普く光があたる=平等)の考えであり、章(文章)から推しはかる。

『城』1815。

2014-12-05 06:17:09 | カフカ覚書
大体、ハンスは、質問がゆるされているのは自分だけで、加令外のものが質問をするのは規則の違反か、時間の浪費にすぎないとでも考えているようなふしがあった。


☆大体、質問がゆるされているのはハンス(国、あるいは団体の象徴)だけであって、彼以外のものに質問をゆるすのは命令を打ち砕くものであり、時間の浪費になると考えているようだった。