【柴田先生の授業】
「堆積環境についてお話します。地層というものは、流速が落ちる、つまり遅くなるところに出来ます。運搬され堆積されるわけです。山から土砂が海に流れついたところに地層は出来ます。川が海に接した所を扇状地(三角地、デルタ)と呼びます。
ですが、日本の川の長さは概ね短いため扇状地がそのまま海に入ってしまいます。
(1)山→平野→海の経由で扇状地が出来るわけですが、たとえば、静岡の天竜川や黒部川などは山からいきなり海に入ります。
海の中にも火山はあり、八丈島、伊豆大島などの噴火により火山灰が降り積もって地層が出来ます。
また風によって出来る地層もあります。(砂漠)
山地→平野を、礫岩・砂岩・泥岩などが流れていきますが上流には荒い石が留まり、下流には細かい石(礫岩)が溜まります。
(2)河川→海
三角州:砂岩・礫岩/前置層(斜めの地層が見えます)例/千葉県小櫃川河口
浅海(陸棚):砂岩・ウエーブリップル(流れがあると斜交層理)・貝化石
内海:泥岩(大津砂泥層は14万年前につくられたものです)
走水礫部層には三角州/堆積物があり十数万年前に川の河口があったことが分かります。(丹沢山地や秩父など)
(3)大陸斜面→深海平原
海底扇状地
混濁流→タービダイト(砂岩・泥岩の互層)/傾斜が弱くなった所で出来ます。重いものが沈み、軽いものが舞い上がるという 式で、交互に出来るものをいいます。
タービタイト/三浦層群三崎層、三浦層群逗子層(野比海岸)・・・砂は黒く、泥岩は白いので層になります。
(4)地質構造
不整合:侵食面に堆積物が溜まるとき、その上下の関係。例/田越川不整合)
傾斜不整合・平衡不整合・アバット(坂)などの形態があります。
同時に活動する場合もあり、海溝へ延長することもあります。これらは全て地震の規模と関係します。
断層は圧縮による岩石のズレ(上下左右の押したり引っぱったり力による)のことをいいます。正断層・逆断層・横ズレ断層など圧縮力の力の向きで決定されます。(斜め45度の力関係が動きやすいとされますが、実際は更に鋭角になります)なお割れ目が出来てもズレない場合を節理(岩石の割れ目)といいます。
三浦半島では、城ヶ島で逆断層が見られます。
活断層というのは最近まで活動し今後も活動の可能性の高い断層をいいます。三浦半島の活断層は最近(第4紀/260万年前)のもので、今後数百年の内にはと危惧されています。
どこのどういう状態の上に生きているのかと考えると、震撼とさせられるものがあります。知るということは、覚悟のいる作業だと実感。
「堆積環境についてお話します。地層というものは、流速が落ちる、つまり遅くなるところに出来ます。運搬され堆積されるわけです。山から土砂が海に流れついたところに地層は出来ます。川が海に接した所を扇状地(三角地、デルタ)と呼びます。
ですが、日本の川の長さは概ね短いため扇状地がそのまま海に入ってしまいます。
(1)山→平野→海の経由で扇状地が出来るわけですが、たとえば、静岡の天竜川や黒部川などは山からいきなり海に入ります。
海の中にも火山はあり、八丈島、伊豆大島などの噴火により火山灰が降り積もって地層が出来ます。
また風によって出来る地層もあります。(砂漠)
山地→平野を、礫岩・砂岩・泥岩などが流れていきますが上流には荒い石が留まり、下流には細かい石(礫岩)が溜まります。
(2)河川→海
三角州:砂岩・礫岩/前置層(斜めの地層が見えます)例/千葉県小櫃川河口
浅海(陸棚):砂岩・ウエーブリップル(流れがあると斜交層理)・貝化石
内海:泥岩(大津砂泥層は14万年前につくられたものです)
走水礫部層には三角州/堆積物があり十数万年前に川の河口があったことが分かります。(丹沢山地や秩父など)
(3)大陸斜面→深海平原
海底扇状地
混濁流→タービダイト(砂岩・泥岩の互層)/傾斜が弱くなった所で出来ます。重いものが沈み、軽いものが舞い上がるという 式で、交互に出来るものをいいます。
タービタイト/三浦層群三崎層、三浦層群逗子層(野比海岸)・・・砂は黒く、泥岩は白いので層になります。
(4)地質構造
不整合:侵食面に堆積物が溜まるとき、その上下の関係。例/田越川不整合)
傾斜不整合・平衡不整合・アバット(坂)などの形態があります。
同時に活動する場合もあり、海溝へ延長することもあります。これらは全て地震の規模と関係します。
断層は圧縮による岩石のズレ(上下左右の押したり引っぱったり力による)のことをいいます。正断層・逆断層・横ズレ断層など圧縮力の力の向きで決定されます。(斜め45度の力関係が動きやすいとされますが、実際は更に鋭角になります)なお割れ目が出来てもズレない場合を節理(岩石の割れ目)といいます。
三浦半島では、城ヶ島で逆断層が見られます。
活断層というのは最近まで活動し今後も活動の可能性の高い断層をいいます。三浦半島の活断層は最近(第4紀/260万年前)のもので、今後数百年の内にはと危惧されています。
どこのどういう状態の上に生きているのかと考えると、震撼とさせられるものがあります。知るということは、覚悟のいる作業だと実感。