もう限界かも。

「歩こう会」に入会して七年、「三浦半島一周をぐるり徒歩で行く」という主旨のイベントに参加した後に出来たサークル。
　初めから「わたしはとても無理だから」と辞退していたのだけれど、第一回目は「古山さんが来てくれます」と連絡を受け、（ならば行かねば！）と参加。二回目は大雪の翌日（とてもいかれない）と思っていたら「雪のない道を探してくれている人がいますから」と聞き、（なんて凄い人がいるんだ）と、驚いて参加。

　そんなこんなで、支えてくれる友人たちに気づかされ、（この人たちのお蔭で歩かせてもらっている）と感謝。何を押してもと空元気を出し、友人たちに引っぱってもらっている。
　ところが身体は正直、暮れの歩こう会で不具合がでた。あの日は前日から調子が悪かったので休むつもりだったのに、何となく出かけたのが不幸のもと。翌日から大不調・・・日を追って悪化。そして階段を踏み外した衝撃も加わった。


　こうして思い返して見ても、（やっぱり無理だ）とこみ上げる思い。
「『大丈夫？』って仲間に心配されるようになったら退け時よ」と忠告されたことがある。《止めよう》心の中でブツブツ言っている。

（どうしよう）（ダメ？）（いえ、いえ・・・）（Ah・・・）

　
　仲間は得がたい。メンバーに会うと「四月には是非！」などと軽く口をついてでる言葉。言葉が自分を引っぱっている。
　四月には行かれるだろうか・・・。出不精が見つけた唯一の運動機能を伴った外出日。

　こんなわたしが参加していては、グループの士気が下がってしまう。
　ああ・・・。

『冬のスケッチ』４８。

一七　　からす、正視にたへず、
　　　　また灰光の桐とても
　　　　見つめんとしてぬかくらむなり


☆章（文章）の詞（ことば）は皆（すべて）交（行き来している）。
　套（おおわれたもの）を兼ねている。

『城』１９０２。

あるいは、またもや新しい指令をくだしたくなり、Kをいそいで走らせたり、また自分の命令ひとつでまるで給仕かなんぞのようにあわてて引きかえさせたりして悦に入っているのかもしれない。


☆その後、それについて導くことができるように再び新しい指図を出したり、Kに厳しい土地へ急がせたり先祖の穴蔵同様のところへ入らせることを、自分の命令ひとつで、ひっくり返すことができることが、彼を喜ばせた。