続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『風景観察官』②

2018-07-23 07:14:58 | 宮沢賢治

  ああ何といふいい精神だ
  株式取引所や議事堂でばかり
  フロツクコートは着られるものでない


☆化(教え導くこと)の照(あまねく光が当たる=平等)は、真の歌舞の私記、趣(考え)です。
 隠れた諸(もろもろ)の義(人として行うべき道)があり、自(わたくし)の道(神仏の教え)を惹きつける。


🈞マグリット『不穏な天気』

2018-07-23 06:48:56 | 美術ノート

    『不穏な天気』

 波静かな海の景…ただ、陸地は不毛地帯のようである。緑なき土あるいは黒色、岩礁ならば納得できるが遠景に至ってこの盛り上がりは山々と認識できるのではないか。
 並べて緑・人家(食物の生産・生活)が皆無なのである。

 平穏さを示す青空が描かれているが、白雲の代りに純白の《椅子・チューバ・トルソ》に置換されている。
 この三体の意味…《椅子は地位/権力・チューバはラッパ(命令)・トルソは人間に非ず》ということではないか。むしろこの三体は分かりやすい提示である。
 
 権限ある独裁者のラッパ(命令)により大衆は自由なきトルソ(物)扱いの予兆を孕んでいる。
『不穏な天気』は《反戦》としての静かなる抗議である。


(写真は新国立美術館『マグリット』展/図録より)


『小岩井農場』63

2018-07-23 06:36:55 | 宮沢賢治

  侏羅や白亜のまつくらな森林のなか
  爬虫がけはしく歯を鳴らして飛ぶ
  その氾濫の水けむりからのぼつたのだ


☆需(必要とするもの)を羅(残らずとる)と、吐く。
 吾(わたくし)は真(まこと)の倫(人の行うべき道)を把(つかむ)。
 註(意味を書き記す)詞(言葉)を命(言いつける)のは、秘(人に見せないように隠し)反(元に戻すように)、覧(見渡して)推しはかる。


『城』2990。

2018-07-23 06:24:52 | カフカ覚書

彼は、わたしのそばへ来たがっていました。そのためにひどく苦しみもし、わたしの様子をもうかがっていました。けれども、それは、遊戯にすぎなかったのです。お腹のすいた犬がどんなにじゃれついても、食卓のうえにとびあがろうとはしないのとおなじことです。


☆彼は、わたしの傍を望みました。苦しめられても待ちわびていました。しかしながら、それは戯れにすぎなかったのです。先祖が活動しても、欺いて踊らされているようなものでした。