国家を統治する者の存在は何時からどのような形で現れたのだろう。単純に王と称されるその分野での成功者もあるが、一国の王としての崇拝に至る経由は連綿と続くその国の歴史に秘められている。
起源、根拠は謎に包まれている。しかし決定に抗う術もなく、口承による伝承あるいは文献による伝達でまことしやかに王という国の頂点は祀り上げられている。民族の結集に生じた揺るぎない構成におけるトップの存在である。
その秘められた歴史、長い時間の中に眠る真実は王様のなかに在るが、王様自身でさえもそれを検証することが困難な深淵に潜んでいる。
類人猿から人類へと進化されたとする30万年前には〈王様の存在〉は無かったに違いない。では、いつ?
疑問は尽きないが、霊能力や経済力等の突出した者がその地域の支配を握り、中央思考としての〈王〉という存在に形作られていったのではないか。
『王様の美術館』、目・鼻・口は監視あるいは静観であり、シルエットの中は某エリア(領域)におけるMuseum(古代からの歴史)である。
バックの漆黒は、混沌からの誕生を、背後の鈴は口承・伝達を暗示するものだと考えられる。
(写真は国立新美術館『マグリット』展/図録より)
ゴーシュは顔をまっ赤にして額に汗を出しながらやっといま云はれたところを通りました。
顔はFaceから、Faith(信仰)。あるいはガンと読んで、願。
まっ赤はシャクと読んで、釈。
額はガクと読んで、学。
汗はカンと読んで、勘。
出しながらはスイと読んで、推。
云はれたはウンと読んで、運。
通りましたはツウと読んで、two。
☆信仰の釈(意味を解き明かす)。願いは釈(意味を解き明かすこと)である。
学び、勘(考え)、推しはかる。
運(巡り合わせ)は二つある。
と、破片が足につき刺さって、とびあがった拍子に目がさめた。彼は、眠っているところを起された子供のように機嫌がわるかった。にもかかわらず、ビュルゲルのむきだしの胸を見ると、夢のつづきでこういう考えが頭をかすめたー
☆未解決であることが駆り立てた。ギクッとしたことで再び蘇生したので、氏族の者たちは不快さを募らせたにもかかわらず、ビュルゲルのむき出しの胸の光景は空想ではないかと思った。