続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『飯島晴子』(私的解釈)白牡丹。

2020-09-01 07:21:09 | 飯島晴子

   白牡丹詰めたる枢思ふべし

 白牡丹、お白粉を叩くための刷毛。その刷毛を求める場合、刷毛の毛がしっかり詰まっているかどうかを確認することが重要である。

 白牡丹はハク・ボ・タンと読んで、吐く、簿、譚。
 詰めたるはキツと読んで、詰。
 枢思ふべしはスウ・シと読んで、枢、詞。
☆吐く簿(ノート)には、譚(話)を詰めた枢(かなめ)の詞(言葉)がある。

 白牡丹はハク・ボ・タんと読んで、迫・模、落。
 詰めたるはキツと読んで、吃。
 枢思うふべしはスウ・シと読んで、数、試。
☆迫(追いつめ)模(手探りする)胆(気持ち)を吃(感じる)数(巡り合わせ)の試みである。


『飯島晴子』(私的解釈)枢には。

2020-09-01 06:58:42 | 飯島晴子

   枢には甚平も入れてやりにけり

 枢は《枢舁く》で見た、神輿であり、その神輿(ご神体をのせた輿)に着替えの甚平を忍ばせ入れたことである。(ご神体は鏡、紙切れのこともある/枢はクルル・トボソと読む)

 枢はスウと読んで、数。
 甚平はジン・ヘイと読んで、腎、蔽。
 入れてはニューと読んで、新。
 やりにけり(遣)はケンと読んで、見。
☆数(はかりごと)の腎(かなめ)を、蔽(見えないように隠しているのは)新しい見(考え)である。

 枢はスウと読んで、数。
 甚平はジン・ヒョウと読んで、訊、評。
 入れてはジュと読んで、需。
 やりにけり(遣)はケンと読んで、件。
☆数(巡り合わせ)を訊(問いただし)、評(品定め)を需(必要とする)件(ことがら)である。


R.M『呪い』②

2020-09-01 06:26:10 | 美術ノート

 青空に浮かぶ雲、それきりである。
『呪い』、本来形にならず見えない負の感情は、原因があり対象があって生じるものであるが、ここでは単に浮遊する雲を描いている。

 答えだろうか、問いだろうか。祈りをささげる場合、視線を地上(もしくは地下)に落とさない。呪いも祈りの範疇に入るものであれば、やはり天を仰ぐに違いなく、天の正義は雲で遮る答えを提示しているのだろうか。否、雲は無関係である。

 人間の感情などお構いなく、雲は生じたり消滅したり流されたりする物理的現象である。
 精神界の事情は物理界とは無縁であるが、結びつけようとする精神の働きが比喩を求める。人は自然現象の中で生き、生かされているから、自然現象を精神的な動向に結びつける傾向を抱く。

『呪い』は雨となり嵐となり雷を落とす劇的変化を孕んでいるが、どこまでも空想にすぎない。
『呪い』は消滅を必至とする、雲のごとく形を変えながら在るかと思えば、消えてしまう正体の不明確なものである。


 写真は『マグリット』展・図録より


『注文の多い料理店』25.

2020-09-01 06:15:21 | 宮沢賢治

 二人は云ひながら、その扉をあけました・。するとその裏側に、
   「注文はずゐぶん多いでせうがどうか一々こらへて下さい。」


☆字の図りごとを運(めぐらせている)。秘(隠して見せない)裏(内側)、即ち、注(心の中)の悶(もだえ苦しみ)は誰もが逸(隠している)。
 溢(沢山の)解(悟り)がある。


『城』3489。

2020-09-01 06:09:14 | カフカ覚書

それでも恥ずかしくないのですか。フリーダのどこにそんなにころりと参ってしまったのですか。いまなら正直におっしゃれるでしょう。あのやせこけた黄色い肌をした女がほんとうにお気に召したのですか。


☆恥ずかしくないのですか。フリーダにそんなに惹かれたのですか。今なら告白できるでしょう。痩せて黄色っぽい人に、本当に(恋に)おちたのですか。