続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『飯島晴子』(私的解釈)青ぜんまい。

2020-09-04 07:09:29 | 飯島晴子

   青ぜんまい鬼びらびらに戻りくる

 青ゼンマイ、鬼ゼンマイ・・・干して乾燥させたものを青干しゼンマイという。
 干したものを調理するには先ず水に入れ、戻す作業が必要になる。
 戻りくる・・・水を吸い、細長いものが太くなり微かに《びらびら》とうごめき、乾燥前に戻っていく。

 青ぜんまい(青薇)はショウ・ビと読んで、省、備。
 鬼はキと読んで、記。
 戻りくる(戻来る)はレイ・ライと読んで、例、頼。
☆省(注意して見ると)備(あらかじめ用意してある)記がある。 
 例(同じようなものの仲間)が頼りである。

 青ぜんまい(青薇)はショウ・ビと読んで、妾、媚。
 鬼はキと読んで、嬉。
 戻りくる(戻来)はレイ・ライと読んで、励、磊。
☆妾(娼)は媚びる。
 嬉(遊び楽しむこと)に励み、磊(小さなことにこだわらない)。
 


R.M『夏』③

2020-09-04 06:48:13 | 美術ノート

 酷暑の夏に酷寒の仕打ちである。夏に窓を閉じる、封鎖に等しい厳命は一見平和に見える。何事もない平穏、暴動もなく静かにたたずむ町(集合住宅に然り)。
 この建屋の地上部分が見えない、地に着いた位置が不明である。しかも上階も不明であり、左右も分からない。しかし全体がこのような閉鎖に静まり返っていることは察しが付く。

 生活者は沈黙している。夏の解放が微塵も感じられない『夏』の景色。
 支配者の影は見えないが、確実に制圧下の状態を垣間見せている。
『夏』というタイトルさえなければ、きわめて普通の景色であるが、『夏』だと限定したことでこの景色の実態が漏れ出てくるのである。

 乱れなく秩序がある景観、しかし「旗」に象徴される自由・解放がない。
 1931年、マグリットに記録を促した一枚であるに相違ない。時代の記録であり、告発である。

 写真は『マグリット』展・図録より


『注文の多い料理店』28.

2020-09-04 06:40:58 | 宮沢賢治

 扉には赤い字で、
   「お客さまがた、こゝで髪をきちんとして、それからはきもの
    の泥を落としてください。」
 と書いてありました。

☆秘(人に見せないように隠す)の釈(意味を明らかにする)。
 辞(言葉)を発(明らかにすること)に泥(こだわる)絡(筋道)は初めてである。


『城』3492。

2020-09-04 06:30:49 | カフカ覚書

わたしは、あの朝、フリーダが出ていくまえに会いました。従業員たちも駈けつけてきました。だれもが、フリーダの出ていくところを見たがったのです。


☆ペーピはあのモルグ(死体公示所)での行進を見ました。好奇心の強い人たちの人だかりがして、ともかくそれを見ていたのです。