続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『飯島晴子』(私的解釈)鬼も長めの。

2020-09-06 06:06:54 | 飯島晴子

   鬼も長めの桃色の帯纏く秋か

 長めの桃色の帯・・・捩花(小/仲夏)、姫踊り子草などピンクの花の帯(帯纏く=螺旋状)はあるが、春の花で姫(小さい)である。《鬼(大きい)そして、秋か》という形容に当たるものを探してみると、《鬼塩竃》という花があり、八月、九月に咲くという。この野草を詠んだものと思う。
 不思議に妖しい言葉のリズム、意味の浮上が風に流れるようである。

 鬼も長めのはキ・チョウと読んで、企、帳。
 桃色の帯はトウ・シキ・タイと読んで、問う、私記、他意。
 纏く秋かはテン・シュウと読んで、転、修。
☆企ての帳(ノート)を問うと、私記がある。
 他意は転(移り変り)修(繕いただし、おさめる)。

 鬼も長めのはキ・チョウと読んで、記、調。
 桃色の帯はトウ・シキ・タイと読んで、透、式、代。
 纏く秋かはテン・シュウと読んで、展、収。
☆記を調べると、透(すかして見える)式(やり方)がある。
 代(ほかのものに変わり)展(物事を繰り広げる)周(あまねく)。