鬼も長めの桃色の帯纏く秋か
長めの桃色の帯・・・捩花(小/仲夏)、姫踊り子草などピンクの花の帯(帯纏く=螺旋状)はあるが、春の花で姫(小さい)である。《鬼(大きい)そして、秋か》という形容に当たるものを探してみると、《鬼塩竃》という花があり、八月、九月に咲くという。この野草を詠んだものと思う。
不思議に妖しい言葉のリズム、意味の浮上が風に流れるようである。
鬼も長めのはキ・チョウと読んで、企、帳。
桃色の帯はトウ・シキ・タイと読んで、問う、私記、他意。
纏く秋かはテン・シュウと読んで、転、修。
☆企ての帳(ノート)を問うと、私記がある。
他意は転(移り変り)修(繕いただし、おさめる)。
鬼も長めのはキ・チョウと読んで、記、調。
桃色の帯はトウ・シキ・タイと読んで、透、式、代。
纏く秋かはテン・シュウと読んで、展、収。
☆記を調べると、透(すかして見える)式(やり方)がある。
代(ほかのものに変わり)展(物事を繰り広げる)周(あまねく)。