朝かげの蛇すぎてゆく段丘かな
朝かげ、朝日である。朝日が人影を細長く映すところから、恋人のためにやせ細っていく人の姿をいう。この蛇は女人であり、いわく少し歪んだ感情を抱いている。辛くもあり切ない朝かげである。恋の縁(段丘)に迷う蛇である。
朝かげ(朝影)はチョウ・エイと読んで、寵、永。
蛇すぎてゆく(蛇過行)はカ・カ・コウと読んで、邪、嫁、講。
段丘はダン・キュウと読んで、断、糾。
☆寵(特別にかわいがること)は永しえ邪(か)。
嫁ぐ講(話)を断わり、糾(もつれている)。
朝かげ(朝影)はチョウ・エイと読んで、懲、曳。
蛇すぎてゆく(蛇過行)はヤ・カ・コウと読んで、邪、何、功。
段丘はダン・キュウと読んで、段、救。
☆懲(過ちを繰り返さないようにこらしめること)を曳(ひきずる)邪(や)。
何(いずれかの)功(仕事)、段(方法)で救(すくい助けること)である。