続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『飯島晴子』(私的解釈)筍を。

2020-10-28 07:05:10 | 飯島晴子

   筍をゆがく焔の快楽(けらく)かな

 筍をゆがくには結構な時間が必要であり、二時間程度も焔に気を配り辛抱しなくてはならない。しかし、それを快楽(けらく)と構えた鷹揚さ!肝が据わっている。

 筍をゆがく(筍湯)はシュン・トウと読んで、悛、問う。
 焔の快楽はセン・カイ・ガクと読んで、千、戒、愕。
☆悛(過ちを正すこと)を問う。
 千(たくさん)の戒めに愕(おどろく)。

 筍をゆがく(筍湯)はジュン・トウと読んで、準、答。
 焔の快楽はエン・カイ・ラクと読んで、掩、諧、絡。
☆準(用意した)答えを掩(覆い隠している)。
 諧(しっくり調和する)絡(すじみち)がある。


R.M『アルンハイムの地所』②

2020-10-28 06:37:45 | 美術ノート

 この画は、自分自身の存在エリアを思考したものかもしれない。
 二十六日あたりの月・・・月が間もなく消滅(黒い月)になるn予兆である。すでに消えかかる時間、真昼だが暗く星が見え、月が見えるという不条理。
 立ちはだかる山は飛び立つことの出来ない鷲の悲哀を孕んでいる。無窮の空へ、あるいは何かを捉えることを希求しているが、翼をひろげたまま停止している。
 手前のブロックの上には鳥の巣、卵が三つ光に照らされている。
 鷲の卵だろうか、未来に託す意だろうか。輪廻、循環・・・生命の連鎖を暗示している。

 真理と思われる順行、不条理と思われる昼夜の同時性、山(無機)と鷲(有機)の置換、卵に見える生命連鎖の時間(歴史)…順行と逆行の錯綜。
 物理の世界でありえないことも精神界では通用することの証明、ここには静かなる強暴が垣間見える。


 写真は『マグリット』展・図録より


『注文の多い料理店』64.

2020-10-28 06:27:42 | 宮沢賢治

 犬がふうとうなつて戻つてきました。
 そしてうしろからは、
「旦那あ、旦那あ、」と叫ぶものがあります。
 二人は俄かに元気がついて
「おゝい、おゝい、こゝだぞ、早く来い。」と叫びました。


☆兼ねて霊(死者の魂)の談(話)を納める。談(話)は奈(いかんせん/どのようにもしがたい)。
 普く認(見分けること)の芽(兆し)が現れる。
 鬼(死者の魂)が総て頼りにするのは教(神仏のおしえ)である。


『城』3526。

2020-10-28 06:15:33 | カフカ覚書

こうして興奮ずくめの、仕事の多い、だけどやり甲斐のある日々が過ぎていきました。こんなに日のたつのが早くなければよかったのに!せめてもう何日かあればよかったのです!くたくたになるほどがんばっても、四日というのは、すくなすぎますわ。もう一日あれば、あるいは十分だったかもしれません。でも四日ではすくなすぎました。


☆迅速に迫害することはできませんでした。それにもかかわらず、死はたいへん少なかったのです。烈しく消耗していきました。五日あれば足りたかもしれませんが、四日では死には至らなかったのです。