続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『飯島晴子』(私的解釈)瓜持って。

2021-08-10 07:15:53 | 飯島晴子

   瓜持ってさしさはりなき人に蹤く

 瓜持ってはカ・ジと読んで、過、事。
 さしさはりなき(差障無)はサ・ショウ・ムと読んで。査、証、務。
 人に蹤くはニン・ショウと読んで、任、詳。
☆過(災難)の事(できごと)を査(調べる)。
 証(事実を裏付ける)務めを任(まかされ)詳(つまびらかにする)。

 瓜持ってはカ・ジと読んで、過、辞。
 さしさはりなき(差障無)はサ・ショウ・ムと読んで、蹉、償、務。
 人に蹤くはジン・シュウと読んで、尽、終。
☆過(あやまち)を辞(やめる)。
 蹉(つまずいた)償いを務(一途に働く)終(最後まで)。

 爪持ってはカ・ジと読んで、貨、持。
 さしわはりなき(差障無)はサ・ショウ・ムと読んで、詐、仕様、謀。
 人に蹤くはジン・ショウと読んで、甚、焦。
☆貨(お金)を持っていると詐(作りごとを言う)仕様(やり方)の謀(はかりごと)、甚(はなはだ)焦(いらつく)。

 爪持ってはカ・ジと読んで、化、字。
 さしさはりなき(差障無)はサ・ショウ・ムと読んで、査、章、謀。
 人に蹤くはジン・ショウと読んで、訊、至要。
☆化(形、性質を変えて別のものになる)の字を査(調べると)、章(文章)に謀(はかりごと)がある。
 訊(問いただすこと)が至要(最も大事なこと)である。

 爪持ってはカ・ジと読んで、家、事。
 さしさはりなき(差障無)はサ・ショウ・ムと読んで、些、少、無。
 人に蹤くはニン・ショウと読んで、忍、仕様。
☆家事些少無(むなしく)忍(がまんする)仕様(やり方)である。《しょうがない!》


D『ボトルラック』

2021-08-10 06:50:59 | 美術ノート

   『ボトルラック』

 ボトルを洗浄した後ここに掛けて乾燥させる、いいアイデアかもしれない。しかし、衛生面から言えば問題は残る。家庭用の小さなボトルラックは今でもあるけれど・・・。
 要するに難点のある不完全なボトルラックである。にもかかわらず、形態の完成度・美しさには目を見張るものがある。

 やがて無意味に気づかざるを得ない製品の価値、存在感の虚しさ。さりとて全く不要というのでもない、使用目的はいろいろ見出すことができるに違いない。
 明確でありながら、不明確な領域を持つこのボトルラックへの奇妙な共感がデュシャンを引き付けたのではないか。郷愁さえ誘うボトルラック、力学的に安定し揺るぎもないがボトルを指していない状態は実に攻撃的である。
 攻撃と備えを満たした不用品の持つ虚しさ。これはデュシャンに酷似している、(自画像のようだ)と、つぶやきはしなかっただろうか。


 写真は『DUCHAMP』 www.taschen.comより


『セロ弾きのゴーシュ』3。

2021-08-10 06:21:20 | 宮沢賢治

 全体どんなお話かというと、「演奏までもうあと十日しかないんだよ」と言い、十日後には《ホールでは拍手の音がまだ嵐のやうに鳴って居した。》という間のゴーシュと三毛猫・くゎくこう・狸の子・野鼠との各やりとりが軸になり、宇宙の素晴らしい現象へと導かれていく内容です。

 太陽を回る惑星のそれぞれの思いやりを描くシーン、水星・金星・火星・木星・土星は、皆仲良しで思いあっていたなんて素敵な構想です。

 それに、
「あの金沓鍛治だの砂糖屋の丁稚なんかの寄り集りに負けてしまったらいったいわれわれの面目はどうなるんだ。」
 金沓鍛治は、靴/shoe man~シューマンを指し、砂糖屋の丁稚は、砂糖を売る人/beet vendor~ベートーベンをシャレているのだと思う。
 ウィットにとんだ楽しい物語の展開です。