涕けば済むものか春星鋭くひとつ
この欠如、この喪失、この虚脱、滂沱の泪・・・。不在への疑惑、この悲しみ、悲嘆をどうすれば消し去ることができるのか。
愛しい人の死、わたしが生きているのに、あなたがいない。
春の星はつかみどころがないほど全体、微かな印象である。でも、一つだけ鋭い光を投げかける星がある、きつと! そうにちがいない。
涕いて済むような軽微な感情ではないけれど、不条理な現実を受け止めよう。この漆黒の闇のたった一つの鋭い光があなただと信じて。
否、涕いてこの悲しみが消えるとは、どうしても思えない。それほどにあなたはわたしの中に深く入り込んでいる…。
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