
『星座』
そもそも星座とは何であったか。
天空の星と星を結んで描いた空想図、物語である。そのように見えたというロマンであり、やがてそれは約束となった。
規律として社会生活に意味を与えるようにまで定着した星座という地球との対峙。
美しくも生活の糧と結びついた日常との媒介、星座という空想譚。
地平線上に質を変えた一葉の形態を持つ樹木、明らかに空想の産物であるが、その手前に実際に見る樹木がそれを被うが偽物の樹木の存在(大きさ)には貧弱なものとしてあたかも吸収されてしまうかのようである。
天空には赤い血の色をした天幕が下がり、葉(オリブか)からは鳥の番が生じている。あたかも『創世記』(生めよ、ふえよ、地に満ちよ、地を従わせよ。)を思わせる構図である。
『星座』、人のロマン、知恵の結晶である。
日常にすら固く結びついたこの空想譚は現実に大きく関わり、今日まで浸透し続けている。
あたかも消えない夢のようでもある。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます