全体どんなお話かというと、「演奏までもうあと十日しかないんだよ」と言い、十日後には《ホールでは拍手の音がまだ嵐のやうに鳴って居した。》という間のゴーシュと三毛猫・くゎくこう・狸の子・野鼠との各やりとりが軸になり、宇宙の素晴らしい現象へと導かれていく内容です。
太陽を回る惑星のそれぞれの思いやりを描くシーン、水星・金星・火星・木星・土星は、皆仲良しで思いあっていたなんて素敵な構想です。
それに、
「あの金沓鍛治だの砂糖屋の丁稚なんかの寄り集りに負けてしまったらいったいわれわれの面目はどうなるんだ。」
金沓鍛治は、靴/shoe man~シューマンを指し、砂糖屋の丁稚は、砂糖を売る人/beet vendor~ベートーベンをシャレているのだと思う。
ウィットにとんだ楽しい物語の展開です。
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