続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『城』772。

2012-03-26 05:45:27 | カフカ覚書
あなたの無知は、すぐにはなおらないし、ひょっとしたら、なおすことなんか全然できないかもしれません。けれどもね、わたしの言うことをすこしだけでも信じて自分が無知だということをたえずこころに留めていらっしゃれば、もっとよくなることがいくらでもありますよ。

 無知/Unwissen→Anwesen/存在していること。
 いくらでも/viel→fiel(fallen)/死。
 こころに留める/glauben→graven/恐ろしい、戦慄。

☆あなたが存在していること、先祖の痕(傷痕、烙印)は訂正できないし、ひょっとしたら全然できないかもしれません。ただ先祖への多少の恐れを感じて、たえず自分は存在しているのだということを念頭においていれば、よりよい死(死ぬこと)は、可能だと思います。

資源回収。

2012-03-25 06:09:32 | 日常
 今朝は資源回収の日。先日片付けた本、雑誌類、新聞、ダンボールなどを集積場まで運ばねばならない。相当量あるので数回・・・少なくとも5,6回往復する必要がある。


 とりあえず頑張ってみるかな・・・。
 KIさんの言葉「片付けは少しでも若いうちじゃなければダメね。年をとってからの片付けは想像以上の負担がかかるわ。」

 たしかに・・・。

 
 百科事典ももう要らないかなぁ(古くなったし)・・・。(あれも相当な重さ)

 自分自身を先に片付けたいくらいだけど、資源として使い回しが利かない身体・・・とりあえず、取って置くしかない。
 

『風の又三郎』269。

2012-03-25 05:53:54 | 宮沢賢治
 すると又三郎はいきなり、
「何だい、此の葉は。」と云ひながら葉を一枚むしって一郎に見せました。すると一郎はびっくりして
「わあ、又三郎、たばこの葉とるづと専売局にうんと叱られるぞ。わあ、又三郎何してとった。」と少し顔いろを悪くして云ひました。みんなも口々に云ひました。

 顔はfath→faith/信仰、信念を暗示していると思う。

☆幽(死者の世界)の太陽。化(形、性質を変えて別のものにする)を試みている。
 庸(一定不変な)運(めぐりあわせ)が溢れ、毎/そのたびに宇宙が現われる。
 宇宙、幽(死者の世界)の太陽の陽(光)は、千(たくさん)の媒(仲介)を極める。
 悉く幽の太陽は化(形、性質を変えて別のものにする)により、照(普く光があたる)
 信念は和による薀(奥義)により、苦を光に運/めぐらす。

『城』771。

2012-03-25 05:30:02 | カフカ覚書
そのためにだけ言うのですけれど、あなたは、当地の事情にかんしてはおそろしく無知です。あなたの言葉を聞いていたり、あなたが言ったり考えたりなさっていることをこころのなかで実際の状況とくらべたりしていると、いいかげん頭がずきずきしてきますよ。

 言う/sage→Sage/伝説、うわさ、風説。
 頭/Kopf→Kampf/戦闘、心的葛藤。

☆それゆえ、伝説(うわさ)におけるその事情にはおそろしいほど無知です。あなたの言葉に耳を傾けたりあなたが言ったり考えたりなさっていることを、現実の状況で和解することは、心的葛藤(戦闘)で騒然としてしまいます。

アートテラーさんを応援する。

2012-03-24 06:55:02 | 日常
 アートテラーさんのブログは欠かさず見ている。
 建築、絵画作品、立体・・・なんでもござれの関心度の高さ。ごく平たい視線の中の細心の注視にはいつも驚かされている。

 普通の中の普通でない生真面目・・・。
 平塚市美術館、横須賀美術館、神奈川県立近代美術館にも訪れた様子・・・何処へでも足を運ぶ探究心には脱帽。わたしに彼ほどの行動力があったとしても、とてもあそこまで観察する根気がない。(行動力にしてほぼゼロ状態)

 スゴイよ、偉いよ、普通じゃないよ。
 美術系の雑誌が一般的でなくなった昨今、学者のような専門家は別として、美術史家とか評論家は育ち難いのではないか。美術の門戸を広げるアートテラーさんの活躍を期待したい。

 山梨県のツアーだって参加したかったし、浅草にも行きたいと思ったけど・・・行動力ゼロのわたし。


《でも、アートテラーさんの活躍、ご発展を心から願っています!》

写真展。

2012-03-24 06:14:25 | 日常
 雨の中、義兄と姉さんたちが迎えにきてくれて文化会館へ写真展を観に行ってきた。

 義兄の趣味、カメラは自ら現像するほどだけど、デジタルになった現在はどうなのか・・・。とにもかくにも毎年恒例の写真展だと思ったら、もう一つ別のサークルに入ったので、恒例の方は来月再びあるのだという。

「昇陽」と題した燈明堂からの景色。早朝からカメラを構えて何時間もそこに佇む義兄が目に浮かぶ。同好会の誘いであちこち出かけては写真三昧の日々らしい。
 人は撮らない・・・というか撮れない。夫と同じで人と話すことが苦手なので、花や景色が主対象。

 それにしても義兄の写真への入れ込みようには感心してしまう。展覧会場へは昨日も来たと言っているのに、一枚ずつ熱心に見て廻る様子から・・・明日も・・・期間中はなんども足を運ぶらしいことも察しがつく。


 何に対しても関心が薄いわたしなどは理解できないくらいの熱心さ。

 会場内で見ていると「それはわたしに作品です」と近づいて説明してくれる人もいて、ただぼんやり見ている自分が恥ずかしくなってくる。



《もっと熱意を》わたしの日常生活の中でもっとも欠けている熱意を教えられた写真展でありました。

『風の又三郎』268。

2012-03-24 06:03:14 | 宮沢賢治
少し行くと一けんの藁やねの家があって、その前に小さなたばこ畑がありました。たばこの木はもう下のほうの葉をつんであるので、その青い茎が林のやうにきれいにならんでいかにも面白さうでした。

☆照らす光が溢れている。
 光に化(形、性質を変えて別のものにする)ける全ては消える。
 将(あるいは、もしかすると)鬼(亡霊)は過(あやまち)を抱いているが、陽(太陽)の精(こころ)を敬うことで淪(しずむこと、落ちぶれること)を免れていると吐く(言う)。

『城』770。

2012-03-24 05:38:54 | カフカ覚書
「測量師さん、餞別にまだ申し上げておかなくてはならないことがありますわ。なにしろ、どんなごりっぱな演説をおぶちになろうと、また、お婆さんのわたしをどんなにくそみそにおっしゃろうと、あなたは、なんと言ってもフリーダの未来の良人ですからね。

 どんな/welche→Welt/世界、現実。
 くそみそに~/beleidigen→bereirigen/(誤解などを)解決する。

☆測量師(土地の無いことに気付いた人)さん、まだ方法のことで申しあげておかなくてはならないことがあります。予感かもしれませんが、現実の話です。古来から自由であるわたし(天の番人)の(誤解を)解決しようとしているあなたは(K)は、なんといってもフリーダ(平和<自由)の来たるべき(未来)の人間ですからね。

昨日は今日と同じではない。

2012-03-23 05:47:01 | 日常
 昨日まであんなにおしゃべりしていた友人が今日はいないという欠落感。

 何かが昨日と違う、わたしの周りでさざめいていた空気に穴が開いている。定かではないのに、もう会えないという空虚。


 何にも知らされなかったのに・・・。
 今日は昨日の続きで、それは果てしなく繰り返されると思っていた楽観が、音もなく崩れていく。

 こんな風に、一人ずつ欠けていく。
 あの角を曲がれば・・・曲がっても、もう会うことはないという衝撃は自分の中で波打つように繰り返し襲ってくる。


 いつも通る道沿いのこの家、 いつか来る別れ・・・死。(天への転居)


 覚悟を強いられる今日という日。
 覚悟して今日を生きる。

『風の又三郎』267。

2012-03-23 05:17:37 | 宮沢賢治
五時間目が終ると、一郎と嘉助が佐太郎と耕助と悦冶と又三郎と六人で学校から上流の方へ登って行きました。

 五時間目は、ゴ・ジ・ケン・モクと読んで、語、次、兼、黙。
 一郎は、一(uni→univers)から宇宙を暗示。
 嘉助は、カから火星を暗示。
 佐太郎は、サタからSatelite(衛星)/月を暗示。
 耕介は、コウから恒星を暗示。
 悦治は、ETからEarth/地球を暗示。
 又三郎は、ユウから幽(死者の世界)、三郎はサンから太陽を暗示。
 六人は、ム・シンと読んで、無心。
 学校は、ガク・コウと読んで、楽、考。
 上流は、ジョウ・リュウと読んで、帖、留。
 方は、ホウと読んで、抱。
 登っては、トと読んで図。
 行きましたは、コウと読んで、考。

☆語(言葉)は次(二番目)を兼ねているが、黙って修/ととのえている。
 宇宙、火星、月、恒星、地球、幽(死者の世界)の太陽は、無心(心に迷いや邪心がないこと)である。
 楽しい考えを帖(ノート)に留めている。
 抱(心に抱く)の図(はかりごと)による考えである。