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格差による新たな自由主義『私たちはどこまで資本主義に従うのか』

2024-07-16 07:42:39 | 世界の不思議・出来事
ソ連共産主義の崩壊、中国の不動産不況、若年層の雇用問題など民主主義が勝ち誇っているかのような社会は、実は資本主義社会でもアンバランス化している、と言う。それは市場原理により富の集中化により大きな格差が生まれ企業から個人の利己主義へと転化している。近年、政治家の利権・特権の悪用、企業との癒着から賄賂など富裕層、特権階層への富の集中が社会変化を起こし始めている、のはその要因と感じる。それはすでに自由主義・社会への不満が逆に起こりいいどこ取りの共産・社会主義への勢い(多元主義)が出始めている、とも考えられるが、基本的にどの資本主義国(自由主義国)でも大きく変化し始めていることだ。結局よく言われる「先の読めないVUCA(変動性、不確実性、複雑性、曖昧性)時代」になったということか。
『私たちはどこまで資本主義に従うのか』ヘンリー・ミンツバーグ
「概要」企業と政府だけでは社会の問題は解決できない――『戦略サファリ』『マネジャーの仕事』の著者ミンツバーグが示す新たな経済社会とは?1989年に社会主義体制が崩壊したことから、資本主義が勝利したと考える人が多い。しかし、その誤解がいま大きな不幸を生み出している。格差の拡大をはじめ様々な問題が、資本主義の歪みとして現れている。問題の根幹にあるのは、企業を代表とする民間セクターの力が過度に強まり、社会はバランスを失っていることだ。
企業には限界がある。社会に蔓延している企業の社会的無責任の弊害を、企業のCSRなどで埋め合わせられると思っている人も多い。しかし、それはあまりにおめでたい。企業の利益追求と社会問題の解決が両立する「ウィン・ウィン」の世界が生まれるなどとは思わないほうがよい。
民主主義から個人主義(アンバランス)
    個人の権利から派生する営利企業の特権(企業格差・個人格差へ)
    アメリカ社会は利己主義へ(公的権利から私的利益へ)
    市場主義から企業・個人のための社会へ「代表あって課税なし」の仕組み
ー資源を搾り取らずに、知恵をしぼる世界に
    費用負担するなら、なんでも消費しても良い社会、他人に押し付ける社会
        白か黒か単純化した社会・支配・妥協・統合への動き
        特権層が権力を握り、思い通りに動かそうとする(税や規制からの廻避)
    人的リソースの活用(政府セクター・民間セクター・多元セクター)
        集団主義・個人主義・共同体主義
    多元セクターvs無作法な社会 (バランスの取れた民主主義)
        政府は市民の声を聞き、企業は株主だけのものではない責任ある立場を認識
    現実を直視し、問題を理解する(vs個人利己主義・イズム主義へ)
ー多様性(偏りすぎた社会のバランス)
        (政府セクター<<民間セクター>>多元セクター)
        集団主義・個人主義・共同体主義で集団・共同体が弱体化している
        資本主義が暴走しており国際市は秩序が消え始めた
        競争社会あるのみの社会から癒着による不均衡さが明るみに
        見かけ頼みの社会的責任(CSR)企業が果たせていない
社会の不均衡をいかに是正していくか国、企業、団体等が行動を起こすべき時代



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