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レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

コリー二事件

2020-12-10 23:58:38 | 洋画
これは面白い作品だった。が、決して愉しいと言えない実に見終わって重たくなるさくひんなんですが
作品としては実に面白いっていうか、プロットが見事だし
“事実を元にした作品です”って断り入れても通じるお話ですが、あくまでフィクションですからね
フィクションだからここまで描けたって言うのもあるんでしょうか
戦後ドイツのは悪法とか言ってもいいような、って戦後を早く終わらせて敗戦国復興を狙ってナチスを悪としてドイツは戦争を起こしてしまった
全ての責任はナチスにあり、ヒトラーにあるってことで片付け国の復興にかけたドレアー法の偏りを我々に示してというか、こういう映画を当事国のはドイツが作れるっていうのがすごい
 
日本はいつまで戦後を引っ張るのか
さらに隣国韓国との関係もまだまだ戦後は終わらないんでしょうね
って見終わってしみじみと考えさせられる映画でもあった
 
お話としては今日のお話、戦後75年の時代ですが・・・
ある実業家がホテルの最上階のスイートで殺された
殺人犯の爺さんは血だらけでロビーに降りて来て、警察に簡単に逮捕されるも黙秘を決め込んで何も喋らずに、状況証拠のみで裁判にかけられることに
しかし裁判となると、形式でも弁護人が必要になるので裁判所は犯人のフリーニに国選弁護人をつける
このフリーニにはイタリアの名優フランコ・ネロ
2時間の作品で全く喋りません何、フリーニにフランコ・ネロというイタリア人をキャスティングしてるのも深い意味が隠されていたんですね
 
国選弁護人に選任されたのは新人弁護士でトルコ難民でドイツ国籍を取ったカスパーという人物
そしてなんと難民としてドイツに来てから初めて友人となったドイツ人の友達の祖父であり、その友人の姉と恋人関係に落ちていた時期もあったし
個人的にも被害者には世話になっていた、実に皮肉な展開ですが
本人は仕事と私情は別物と考えて弁護士活動を全うしようとするものの
被告人コリーニは全く暖簾に腕押しで、何も語ろうとしません
いわゆる死刑を受け入れようって言う覚悟が見えます
 
もう裁判は始まる前から判決死刑は見えてるような裁判
ドイツの法廷って、地下に重罪犯を拘束し、裁判はアクリル板で囲まれた檻が法廷にあって、そこで被告人は裁判を受けるようになっており、
弁護士だけが武装廷吏にアクリル板を開けてもらって地下まで行って裁判前の打ち合わせしたりするんですね
さらに証言席は裁判長とトイメンに座るように設定されてるんですね
 
で、新人弁護士は減刑を勝ち取るためにコリーニの過去を探っていくんですね
その過程を描くために映画尺も2時間あったんですね
で、過去も過去1945年ナチス親衛隊が守っていたイタリアのとある田舎町で
ドイツ軍人が二人殺されたたために、守護隊隊長はドイツ人一人に村人十人に報復を科す
その時無理矢理二人目に選ばれたのは当時少年だったコリー二のは父親
少年の目前で処刑された父は銃殺弾が腹部に当たり
司令官は軍用拳銃ワルサーP38で3発撃ってとどめをさす
 
そうなんですコリー二は、わざわざワルサーP 38を入手して今回の犯罪を犯していたんですね
プロットもしっかりと組み立てられてるんですね
弁護人が子供時代被害者の書斎でワルサーを見ていたり
と伏線もしっかり貼ってあり
その守備隊長が被害者で、
コリー二はその時の少年だったんですね
 
しかし加害者は戦後にできたドレアー法によって戦時中の戦争犯罪から回避されて実業家としてドイツ復興に寄与していたんですね
ドイツ人が仕舞い込んでいた触れられたくないドレアー法の是非を再び全世界に問うた作品でした
 
重かったですが、見応えのある作品でした
 
2019年製作、ドイツ映画
マルコ・クロイツパイントナー監督作品
出演:エリアス・ムバレク、アレクサンドラ・マリア・ララ、ハイナー・ローターバッハ、フランコ・ネロ、ヤニス・ニーヴナー、ステファノ・カセッティ
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エキストロ

2020-12-10 19:11:30 | 邦画
日本映画を積極的に見ていく企画
本日の一本は11月4日にDVDリリースされたこの作品
一応は一般公開されてる作品、萩野谷幸三って言う65歳の新人俳優が映画デビューしたモキュメンタリー作品
吉本興業がNHKエンタープライスと共同製作
ってもNHKエンタープライスが時代劇ロケ専用につくば未来市に作った江戸時代の街並みを再現した”ワープステーション江戸“をほぼ全編で使用してるからでしょうか
 
そんな関係でエキストラのおじさんに焦点を当てた作品
モノホンのトーシロである萩野谷幸三って言うエキストラのオトーサンを
まんまエキストラ萩野谷幸三として主演させていますが
 
オープニング大林宣彦監督が”エキストラによって映画に出演してる役者さんのキャラクターが生きた人間として映画の中で生きて来る“って言うお言葉から始まる
大林監督最後の出演作品ということか
そのほか荒俣宏が実名で、山本耕史、斉藤由貴、寺脇康文、藤波辰爾、黒沢かずこが本人役で出演しており、劇中劇という形で映画だかTVドラマだかの撮影シーンでの役柄と本人と言ったような複雑な役所で出演してる
それでエキストラに脚光をあててる映画だと思って見てると
 
映画撮影に参加してる犯人をこれまたエキストラに扮して逮捕しようって言う刑事ドラマになって見たり
寺脇康文が若かりし頃出演していた怪獣というか怪鳥映画でオクラ入りになった作品の怪鳥が
茨城県のある寺での伝説の怪鳥で
どれが蘇ってこのワープスティションに現れて・・・
と怪獣映画になってみたり
と、エキストラ人生の悲哀を描いた作品かとおもいきゃ
そこは吉本ですからいろんな映画から頂戴してきて賑やかな90分の映画に仕上げており
 
感動は萩野谷幸三氏が憧れのスターは「タワーリング・インフェルノ」のマックィーンで、消防士のは役がやりたいって言うんですね
でもって時代劇であの怪鳥が現れて
火の見櫓の半鐘を鳴らすエキストラに選ばれて
というエンディングでしょうか
嬉しそうに半鐘を叩くためNGに・・・
 
いやよくとっちらかしといてしっかりと収斂させる脚本も上手いやね
斉藤由貴さんのプロレス小ネタとか
黒沢かぅこさんの嘘か本当かわかんないエキストラワークショップをディスっているシーンは痛快以外のは何者でもなかった

NHKエンタープライズが作品に噛んでいたのはワープスティション江戸との関係ですか
こう言った江戸村に明治の路面電車が走れる石畳の明治のは時代村まであるんですね
日光江戸村だけでなく、ここ茨城でも時代劇が撮影できるんですね
群馬だか栃木だかには渋谷駅前スクランブル交差点の寸分違わないロケ地もあるんですね
周りは高層ビルがないんで周りはグリーンバックの塀で囲まれてたり
こう言った施設といわゆるボランティアエキストラに支えられて日本映画が作られているようですが・・・

2019年製作、日本映画、吉本興業作品
村橋直樹監督作品
出演:萩野谷幸三、山本耕史、斉藤由貴、寺脇康文、藤波辰爾、黒沢かずこ、加藤諒、三秋里歩、石井竜也、荒俣宏、大林宣彦
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