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レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

平成残侠伝 外道は殺れ!

2021-01-18 23:18:09 | Vシネマ
東映チャンネルで、作16日のプライムタイムで竹内力さん主演の「平成残俠伝」シリーズ6本の連続OAが始まりまして
一応日活映画の「斬り込み」のVシネリメイクということで、澤田監督ご自身で「平成残侠伝 ぶった斬れ!」というタイトルでセルフリメイクされて
いわゆるレンタルビデオでの回転率が良かったんでしょうか
竹内力さん自体「難波金融伝ミナミの帝王」、「仁義」シリーズが高評価だったせいもあって
竹内力さんで「斬り込み」から離れた、それぞれの主人公でのシリーズ作「平成残俠伝」としてシリーズ化されていったようですね
 
上記にリンクしてあるように第一作は見てましたので
今日は第二作の「外道は殺れ!」です
“殺れ”って書いて“とれ”って読ませるようです
前作同様に澤田幸弘さんが監督されていましたし、未だDVD化されてなくてビデオのみのためにスタンダードTVサイズですが
東映Vシネマ作品だとおむのですが、オープニングの製作会社ロゴはカットされてるようですね
でも製作黒沢満ってあったんで東映ビデオ作品に間違いはないでしょう
 
そしてこの作品でも「仁義」シリーズでお馴染みの山口祥行さんから映画は始まりますが
なんと山口祥行さんオール金髪でした
そういやここにも一応アップしている「援助交際撲滅運動」にチャラい半グレとして出演していた山口祥行さんは、この作品でも金髪でしたので
同じ頃に撮影さしていたんですかねぇ
 
さてお話としては、横浜に根をはる古参の木部組、その木部組若頭で“浜の根高沢”と恐れられる竹内力さんが、ヤクザにボコボコにされてるタツヤを助けるとこから始まります
なんとタツヤをボコっでいたのは西の銀友会の組員だった
横浜を狙う銀友会は、組長井狩から先代会長の借金5億の返済を迫られる
借金返済できない場合はシマを渡せと脅される
苦労の末、高根沢らは耳を揃えて5億を叩き返すが、その間に銀友会は横浜にシャブをばらまいていたのだった
それをタツヤが知っており・・・

5億はできないとタカを括っていた井狩は収まりがつかずに
平泉成演じる組長を監禁しシャブで廃人同様にして強引にシマを手に入れてしまい
怒りに燃える高根沢らは井狩襲撃を画策するがするがそこには罠が待ちうけていて高根沢は傷を負ってしまうがタツヤに命をた助けられる
 
高根沢が生きてることを知った井狩はタツヤを人質にしてしまうし
シャブが抜けた平泉成組長は井狩屁殴り込みに
この時送り出す平泉の妻になんと宮下順子さん
女の情感が素晴らしいし、いい年齢を重ねた感じが素敵でしたが
平泉成組長はしっかりやられてしまいます
 
あとは許せぬ外道井狩への怒りだけが残る高根沢は白刃を握り締め、殴り込みをかけるのだった
ってことで、今作での山口祥行さんはヤクザでも半グレでもない役所でした
そんなやさぐれた生き方に共感するお嬢様役に田中規子さん
不思議な存在感の女優さんでした
 
しかし、ヤクザでも半グレでもないタツヤは高根沢に加勢するもののなんとジャックナイフでしたねぇ
いや周りの子分として城明男とか菅田俊さんが控えているんで井狩演じるにくにくしさ満開ではあるものの荻原流行さんがタッパがなくてねぇ
 
1997年製作、日本Vシネマ、東映ビデオ作品
澤田幸弘監督作品
出演:竹内力、萩原流行、山口祥行、田中規子、岩崎加根子、宮下順子、菅田俊、城明男、草薙幸次郎、
 
 
コメント (2)
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一度も撃ってません

2021-01-18 17:33:22 | 邦画
これって、最初っからBlu-ray購入するってことで、紀伊國屋フォレストにフライング発売日に行ったら(まだ緊急事態宣言前でしたので)入荷予定なしということで
予約入れたら半月以上も待たされてしまいました。
レンタルしたくてもTSUTAYA限定だしねぇ
実にお預け食ってしまいましたが
”待てば海路の日和かな“通り、実に愉(楽じゃないんです)しめる作品だった。
 
って言ってもねぇアラ古希の4人の爺さん婆さんが主演のハードボイルドコメディ作品ですからね
渋いを通り越して実に地味な作品
石橋蓮司さんが演じてるには伝説の殺し屋
しかし、タイトルにもあるように“一度も銃を撃ったことはありません”
しりゃそうだ、ヤメ検の岸部一徳さん演じる石田から、殺しの依頼を受けて
それを下請けの現役殺し屋さんの妻夫木聡に依頼して、その殺しの状況下での心理とか、殺される人物の死んでいく様を克明に聞き出し
それを小説にしているだけの人物
 
昼は小説家として文筆活動に家事をこなす良き夫ぶりを見せてくれて
安田道代(個人的には大楠名義では馴染めないんですよ、私にとってはいつまでも安田道代さんなんですね)さん演じる奥さんはいつも外出してる有閑マダム(これも死語なのかしら?)で旦那さんのことはほとんどなんも知らない
 
一方蓮司先生は毎夜ハードボイルドな雰囲気を漂わせて行きつけのバーを梯子してるわけで
その夜の作家さんとして、昔ならしたミュージカルスターだった桃井かおりさんや
ヤメ検の一徳さんたちと交流を温めている
こんな何でもないシーンが実にいいんですよね、なんとなく世代的に昭和時代に青少年をしごしてきた憧れの世界観というか、成熟した大人の生き方がそこにはあるわけで
バーの世界観にしても一徳さんに愛想つかした娘がバーテンダーしてるバーとか
 
元殺し屋が指が効かなくなって引退した殺し屋さんが経営してるひなびたバーyとかの雰囲気を楽しむ映画でもあるんですね
柄本明と佑親子が共演されていましたが、一つ画面に収まらない役だったのに反して
佐藤浩市、寛 一 郎親子はもう初共演だそうですが、蓮司さん担当の編集長とその部下の編集者ということで
完全に世代間ギャップを明示させるセリフのやりとりがある共演でしたねぇ
 
この映画の一環して持ってる映像はどっから見てもハードボイルド映画ではあるんですが、
伝説の殺し屋を始末しにくるなうての殺し屋に豊川悦司、殺される側の人間に江口洋介、堀部圭亮と、もう完全にチョイ役なのに何故か楽しそうでした
 
誰もってもある程度の高年齢層をターゲットにした作品だったようですね
昭和ノスタルジーあふれる雰囲気を持った作品
こんな作品もちゃんと作れる日本映画界もまだ捨てたもんでもないと知らされた作品だった
 
2019年製作、日本映画、「一度も撃ってません」Film Partners作品、キノフィルムス配給
阪本順治監督作品、丸山昇一脚本
出演:石橋蓮司、大楠道代、岸部一徳、桃井かおり、佐藤浩市、寛 一 郎、豊川悦司、江口洋介、妻夫木聡、新崎人生、井上真央、前田亜季、渋川清彦、小野武彦、柄本明、柄本佑、濱田マリ、堀部圭亮、原田麻由
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