「パルプ・フィクション」「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」「恋におちたシェイクスピア」「キル・ビル」「英国王のスピーチ」「愛を読むひと」といった名作ヒューマンドラマとか、「スクリーム」やリメイク版の「ハロウィン」シリーズなどあげたらキリがないほど300本以上の映画プロデュサーとしてミラマックス社でその名を轟かせていたハーヴェイ・ワインスタイン。
90年代からハリウッドで“神”として君臨してきたワインスタインがこれらの映画製作の裏側で行ってきた性暴力と、それを知りつつも躍起になって隠匿してきた者たちがいたことと
その影で泣かされて来た女優や映画に関わる女性被害者たちがなんとか実名を公表して
2017年10月5日のニューヨーク・タイムズ紙にその暴露記事が掲載されるまでを描いた実話映画
ですからバンバン被害者、加害者共々実名が出てくる映画
ある意味ハリウッドがこう言った作品をつくる事自体自浄作用が機能してっていうことの証明のためにあえて作ったって言っても過言ではない作品だったとも言えるし
なんと製作にはブラッド・ピットまで参加していると言う念の入れよう
やっぱ映画界の帝王ってことで被害者自身は完全に泣き寝入りだし
それによって現在の地位や名声を得た被害者もいるわけでして
そんな人たちに剣もほろろに扱われたり、またその事にオフレコっていう人をオンレコでって説得して回る2人のニューヨーク・タイムズの記者の努力にもすさまじいものがあったりと
実録映画だけに観てるこっちも結構2時間15分の長尺ではあるもののついつい引き込まれていっちゃう作品でしたねぇ
そんなニューヨーク・タイムズの二人の女性記者と編集長やスタッフが一丸となってこれまたスクープとして記事にするまで極秘裏に裏を取っていく様を
キャリー・マリガンがミーガン・トゥーイー記者を、ゾーイ・カザンがジョディ・カンター記者を演じ、レベッカ・レンキェヴィチの脚本をマリア・シュラーダーが監督して
完全に女性たちだけで作り上げた作品だったのね
そしてこのニューヨーク・タイムスのスクープ記事が契機となって
ハリウッドの“Me too “運動に発展していったのね
2022年製作、アメリカ映画
マリア・シュラーダー監督作品
出演:キャリー・マリガン、ゾーイ・カザン、パトリシア・クラークソン、アンドレ・ブラウアー、ジェニファー・イーリー、サマンサ・モートン、トム・ペルフリー、エル・グラハム、アシュレイ・ジャッド
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