東京都千代田区九段北の「靖国神社」境内の桜の標本木、能楽堂の右奥に明治15年(1882)に開館した同社の祭神ゆかりの資料を集めた宝物館の「遊就館」がある。当館は幕末維新期の動乱から大東亜戦争に至る戦没者や国事殉難者を祭神とする靖国神社の施設で戦没者や軍事関係の資料を収蔵・展示する日本における最初で最古の「軍事博物館」である。1階玄関ホールには第32軍直轄の最大長射程火砲部隊として沖縄戦を2ヶ月以上にわたり戦った独立重砲兵第100大隊所属の「八九式十五糎加農砲」、同じく沖縄戦を戦い連合軍総指揮官サイモン・B・バックナー・ジュニア中将を戦死させるなど大戦果を挙げた野戦重砲兵第1連隊所属の「九六式十五糎榴弾砲」、「零式艦上戦闘機五二型」、大戦中に泰緬鉄道において鉄道連隊将兵が運用した「C56 31号蒸気機関車」が展示されている。特に復元機ではあるが「零戦」と言われた「零式艦上戦闘機」は第二次世界大戦期における日本海軍の艦上戦闘機には特攻機としての悲哀も感じられる。(2404)
神奈川県鎌倉市雪ノ下に古都鎌倉の象徴「鶴岡八幡宮」は鎮座している。境内の一画、平家池奥に神奈川県立近代美術館の旧鎌倉館「鎌倉文華館 鶴岡ミュージアム」はある。1951年に鶴岡八幡宮敷地内に日本初の「公立近代美術館」として誕生した「神奈川県立近代美術館鎌倉館」はル・コルビュジエに師事した坂倉準三が設計、神奈川県の重要文化財に指定されていた。ただ国史跡の鶴岡八幡宮の境内にあることから老朽化対策の改修工事ができず2016年3月に閉館。神奈川県立近代美術館の旧鎌倉館はを所有していた鶴岡八幡宮が「鎌倉文華館 鶴岡ミュージアム」として2019年6月にモダンな外観を有しリニューアルオープン=開館完成した。ここは鎌倉をテーマに歴史や文化、豊かな自然などを紹介し、社寺や史蹟、近隣の文化施設に赴くための情報を発信する文化交流施設である。現在、2022年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の放送に合わせて、その舞台である鎌倉市に大河ドラマの世界観が楽しめる「大河ドラマ館」が開館中である。(2206)
小田急電鉄株式会社は1927年の同線開業以来、初の屋内常設展示施設「ロマンスカーミュージアム」が今日(4/19)開業した。この「ロマンスカーミュージアム」は海老名駅隣接地~鉄道の重要拠点である「海老名電車基地」と新たにエリア開発が進む「ViNA GARDENS」に「子どもも大人も楽しめる鉄道ミュージアム」がコンセプト(うたい文句)で造られた。小田急線開業以来初となる 「鉄道ミュージアム」の建設により小田急線の歴史を後世に伝えていくと共に、新しく誕生した「街 のシンボル」として賑わいを創出するのが狙いとなっている。この「ロマンスカーミュージアム」は延べ床面積約4400㎡。鉄骨2階建てで、3階には「屋外ビュースポット」も用意された。目玉の「ギャラリー」には初めて最前部を展望室にした「NSE(3100形)」や、新幹線のルーツとも呼ばれた「SE(3000形)」など歴代の車両が展示され、一部には乗車もできる。国内最大級の約190㎡の「ジオラマ」は新宿から箱根までの沿線風景が細かく再現されている。今は事前予約が必要のようであり、フリーの入館となれば是非訪れなければならないスポットとなった。(2104)
東京都千代田区九段北の「靖国神社」境内の桜の標本木、能楽堂の右奥に明治15年(1882)に開館した同社の祭神ゆかりの資料を集めた宝物館の「遊就館」がある。当館は幕末維新期の動乱から大東亜戦争に至る戦没者や国事殉難者を祭神とする靖国神社の施設で戦没者や軍事関係の資料を収蔵・展示する日本における最初で最古の「軍事博物館」である。1階玄関ホールには第32軍直轄の最大長射程火砲部隊として沖縄戦を2ヶ月以上にわたり戦った独立重砲兵第100大隊所属の「八九式十五糎加農砲」、同じく沖縄戦を戦い連合軍総指揮官サイモン・B・バックナー・ジュニア中将を戦死させるなど大戦果を挙げた野戦重砲兵第1連隊所属の「九六式十五糎榴弾砲」、「零式艦上戦闘機五二型」、大戦中に泰緬鉄道において鉄道連隊将兵が運用した「C56 31号蒸気機関車」が展示されている。特に復元機ではあるが「零戦」と言われた「零式艦上戦闘機」は第二次世界大戦期における日本海軍の艦上戦闘機には特攻機としての悲哀も感じられる。(2103)
毎年5月初めには相模川左岸広場で日本一の8間凧が揚がる「相模の大凧まつり」は開催され多くの人出で賑わう祭りとなっている。しかし今年はコロナ感染拡大防止の観点から残念ながら開催が見送られた。新磯の「れんげの里あらいそ」内に天保年間(1830年~1844年)から行われてきた「相模の大凧揚げ」文化の保存と継承を図ることを主な目的に建設され「相模の大凧センター」がある。センター内1階の天井には見上げるとその大きさに圧倒される8間凧につぐ大きさの大凧が展示されている。また1階、2階のギャラリーの壁に所狭しと世界や日本各地域の伝統的な凧、その他に切り絵、絵画、写真がが数多く展示されている。相模原が誇る大凧の歴史、文化をいつまでも繋いで継承してもらいたいものである。(2011)