相模原市南区磯部に滋賀県の「日吉大社」を総本社とし、江戸時代は「山王権現」と称していた「日枝大神」は鎮座している。創建年代等は不詳であるが、延文元年(1356)以前より下磯部四ツ谷地区の鎮守であった。「磯部御嶽神社」の先に構えられた「石鳥居」のすぐ前方に赤いトタン屋根の小さな「社殿」がある。社殿の左には「稲荷社」がある。社殿は文久元年(1861)、慶応元年(1865)、更に明治39年に修理、大正15年に改築し屋根の草葺を亜鉛板葺と数回再建改築を繰り返している。昭和53年に幟、幟棹を新調し、同年に社殿屋根の葺替を行う。旧磯部村には2つの「日枝大神」があるが、この「日枝大神」は四ツ谷講中によって祀られている。社殿の右後方に市の保存木に指定されている大きな「椋の木」が聳える。鳥居の脇にある大きな石は近くを流れる用水路の中にあったものである。(2411)
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