社会空間研究所 建築・まちづくり通信

社会空間研究所の所員が建築・まちづくりに関する情報等を気ままに綴ったブログです。
2007年6月からスタートしました。

マンション管理の難しさ

2007-06-11 21:12:22 | 建築
昨日、マンションの現理事に「給水設備の改修に向け、何とかしなければいけない。おばさん主体の今の理事会ではダメだ。今度、相談しよう。」と声をかけられた。

この理事は、4年前にいっしょに理事をやった人で、私が管理会社任せでは、どうしてもブラックスボックスが多く、余計なお金を取られている気がするのと、よりよい管理を行うことで不動産価値を高めたいので、マンションドクターを置こうという提案に賛同してくれ、いっしょにマンションドクタープロジェクトを進めた人である。

これも結構大変だった。募集・審査・選定まで半年以上かかってしまった。

マンションドクターとは、掛かり付けの医者のような役割を担ってもらうもので、マンションの管理について、ハード・ソフトの面から何でも相談にのってもらえる人・事務所である。

契約したその年は、次年度以降からスタートする大規模改修の準備で、その次の年は改修のための計画書の作成、施工業者の選定(実績審査、監督者の筆記試験、面接、見積額等より)、発注、工事となり、マンションドクターのおかげで順調に進んでいた。

ところが、工事が終わると(というか工事の途中から現場管理人の評判はすこぶる悪かった)、改修工事の不具合がいくつかでてきて、マンションドクターも施工業者も、不具合に対する対応が非常に悪く、この調整にかなりの労力を割く羽目に。

その結果、マンションドクターは契約解除に。

こうなった原因は、施工業者の現場管理人が「大はずれ」だったことから始まり、施工業者に対する信頼がなくなり→あることないことマンションドクターの悪口を言いふらす人がでてきて→マンションドクターに対する信頼がなくなり→クレーマーが大きな声をあげはじめ→マンションドクターは信頼がなくなったことから半分いやけがさして投げやりになり。と悪循環に陥ってしまった。

何が問題であったかもう一度振り返って見ると

1)現場管理人がはずれだったこと。施工業者の選定は難しいということです。実績や面接ではわからない。
→現場管理者に的を絞ってチェックしなかったこと。
→現場管理者が行った物件での評価をチェックしなかったこと。

2)マンション管理会社とマンションドクター
→この両者が最初から険悪であったこと。

3)理事会として、文句ばっかりいって、マンションドクターや業者がやる気をなくしたこと(要するに現場管理人に恵まれなかったことが全てであるが、おこったことは仕方がないとして、いかにうまく乗せて、アフターケアをしてもらうかを考えなかったこと)

4)マンションドクターの人柄
→とても穏やかそうな人だったが、実は結構すぐにカット来るタイプだった。マンションドクターはいろいろな人がいるので、人あしらいが上手でないといけない。

等々、問題はいろいろある。

でも悔やまれるのは、せっかく苦労して、マンションドクターを選んだのに、ちょっとしたボタンの掛け違いで(これは人にって捉え方が違うが)、マンションドクターが解雇され、マンションドクターがいなくなってしまったことである。

この結果、今度の給水設備の改修工事で素人集団が、また頭を悩ませなければならないことになった。
管理会社主導にならないようにしないと。

まあ、とにかく、うまく伝わったかどうかはわからないが、
「とにかくマンション管理は難しいのだ!!」
「とくにワカランチンといっしょに議論するのは大変なのだ!!」
コメント
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