自分セラピー

「自分を好きでいる」ことは人生を豊かにしてくれます。そこに気づかせてくれる沢山のファンタジー文学を紹介していきます

つながり

2013-01-02 09:13:23 | ひとり言
大晦日に、電話がありました。


福島の避難所で知り合いになった、KWSさん。


切り絵の先生になっていただいた方です。


電話の内容は、


「一年間お世話になりました」


といったこと。


いや、ボクは今年はほとんど何もしていませんし、こちらこそわざわざ電話を頂いて恐縮です・・・


KWSさんは、今も続いている避難所での切り絵教室のきっかけを作ってくださいました。


ご本人は、数々のホテルで料理長を歴任してきた料理人。


趣味で続けていた切り絵を避難所でもやっていたところを、ボクが見かけました。


「やることないんでね、切り絵やっているんですよ」


すぐに避難所にいる大人の方々向けに「教室開きましょう、センセイやっていただけますか?」


そんな強引なお願いを、快く引き受けてくれました。


KWSさんとは、その後もお酒をのんだりカラオケで歌ったりと、楽しい時間を共にしました。


さらに、夕方になって、今度はASMさん。


避難所の名物親子。


4人もの子どもを育てているASMさんは、その切り絵教室の最初の生徒さん。


手先の器用さもあって、みるみる上達してKWSさんがいない時には、先生役もしてくれるようにもなりました。


「今年もお世話になりました」


申し合わせたような、KWSさんと同じ内容の電話です。


福島の方々の、こういった人を大切に想う心に、感激します。


ボクのほうこそ、すっかりご無沙汰してしまっているわけですから・・・


そんな言葉もお構いなしに、さんざんお礼を言われ続けるのです。


恐縮してしまいます。


でも、こんな風につながりを大切に思える人たちがいて幸せです。


福島の避難所にも、お正月が来ました。


ボクにできることは限られているけれど、ボクにできる最善をする。


終わりのない彼らの避難所の生活を想いながら、あらためて、強く心に誓う元旦です。






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