ここ夢広場は、最初、アート広場というのも選択肢の一つでした。
理由は、与論出身の池田誠良さんに作っていただいた作品をきっかけに、
子ども達が直接、遊びの中で本物の芸術に触れることのできるゾーンにしたいという希望があったからです。
しかし、
子どもの発達を考えると、風化したコーナーになりかねないという懸念があり、
アートゾーン構想は一時棚上げ。
そして、
先ず、子ども達が創造的に遊べる場所が大切だと考え、
子ども達が主体的に自分の作品を創り出す環境を整えることを先にしました。
子ども達がワクワクする遊びの中に芸術性も芽生える事でしょう。
その子供の遊びを支えることから「夢広場」になりました。
ここには保育教諭の姿が写っていません。
このような状況や時間には大人の介入は無しです。
自分たちでやりたいことを発見して、
取り掛かることが重要です。
ふるいにかけてみると小さな貝殻がたくさん出てきました。
大人の目には留まらない小さな品々です。
大人が介入してリードすると、他の方向へ引っ張られてしまう結果にもなりかねません。
それはそれで、子ども達はそこから遊びを見つけるかもしれませんが、
大切なことは、無から行動を始めることのできる力が欲しいです。
これは2人の友達との協働作品でした。
砂場は、子ども達が、芸術家や建築家、土木技師になり、画家になれる素晴らしい場所です。
子ども達は、
試行錯誤を繰り返しながら納得するまで継続します。
そして、
「先生みてー」と、やり遂げたことに満足です。
「素晴らしい」「やったねー」
先生も一緒になって喜び、賞賛します。
この一連の遊びの過程が、小学校以降のあらゆる学びの土台となります。
この土台をしっかり据えることがこども園の大事な学びの時です。
子どもの遊びから大切な学びを看取り、
大事に育てていくのが保育教諭のプロの仕事、
ただ単ばせているわけではありませんでした。
お部屋の中の乳児たちの遊びも同じ視点です。