少年たちのアブノーマルな性の目覚めあれこれ

2016年03月05日 | 若気の至り

 「子供のころの『性への目覚め』って、どんな感じやった?」



 あるとき飲み屋で、そんなことを言い出したのは友人ヒメマツ君であった。

 ひょんなことから、セクシャルな興奮を感じ、子供から大人に変化するというのは誰にでも起こることだが、そのきっかけとは様々である。

 これには、中島らもさんのような、

 


 「同じクラスの女子のふとももを、物差しでペチペチ叩きたくなった」




 といった、ほほえましものとか、あとは昭和生まれなもんで、

 

 「河原に落ちていたエロ本を拾って」

 

 みたいな直球も多いと思われるが、たまになところを突いてくる、男の子というのもいるもの。

 たとえば、席を同じくしていた友人テヅカ君は、深夜にやっていた、名もなきB級ホラー映画を観ていたとき。

 若い女が、怪物食べられるシーンに興奮したそうで、なるほどと。

 また友人カミノキ君は、子供のころ小学校の靴箱にあった女子のクツを見て、エロい気持ちになったという。

 この手の話は、意外とツイストが効いているものが多く、人の発想は多様であると感心させられる。

 その他にも、SF作家の山本弘さんが、アニメの『鉄腕アトム』を取り上げて、

 


 アトムが敵の攻撃で気絶して、ぐったりなっているところ、胸のフタを開けられて燃料タンクを取り出されるシーンが、性の目覚め。


 

 という人がいた話をしていて、また、ミュージシャンの大槻ケンヂさんは、



 「『ウルトラセブン』第27話「サイボーグ作戦」の中で、セブンがボーグ星人に押し倒されるところ」



 ここで、グッと来たらしい。

 まったく、人生は人の数だけあるというが、性の目覚めも人それぞれである。

 ちなみに、言い出しっぺのヒメマツ君は、



 「ファミコンで遊んでて、『ジョイスティック』って言葉が妙にイヤらしく感じて、それが最初やな」

 

 エロの想像力というのは、かくも豊かであり、まさに発想の宝庫と言えるのだ。


 (続く→こちら





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