恋愛小説「途中下車」は、作者が初めて掲載する、大人の恋愛を描いた小説であり、
文中に一部今までの小説とは違った、男女の恋愛描写が描かれている部分がございますので、ご了承の上お読みください。
また、この物語に関しては、長編小説初挑戦で現在作成途中のため、不定期に掲載される場合があります。
当小説は、作者のオリジナルフィクション物語であり、登場する人物、団体名は実在するものとは全く関係ありません。
☆,。・:*:・゜'★,。・:*:・゜'☆,。・:*:・'★,。・:*:・゜'☆,。・:*:・゜'★,。・:*:・
ご訪問ありがとうございます♪
最初からお読みになる方は下記からお願いいたします。
http://blog.goo.ne.jp/sherry0324/e/c45e8109514fc86cd817de86c809fa80
☆,。・:*:・゜'★,。・:*:・゜'☆,。・:*:・'★,。・:*:・゜'☆,。・:*:・゜'★,。・
第四部 第一章「途中下車」NO.80
空は今にも泣き出しそうな曇天だった。
プシューという無機質な音をたてて電車のドアが背中の後ろで閉まった時、俺
松岡裕樹は初めてその駅が無人なことに気がついた。
どれくらい歩いていたのだろう、気がつくと、荒ぶる波しぶきが見える崖の上まで
来ていた。はずしたネクタイを握り締めている。
人は、きっと失って初めて一番大切なものに気づくのかも知れない。
ゆうべの高井と百合菜の婚約発表の話を聞いた瞬間、心が砕けそうだった。
わかっていた。
俺は、百合菜を心から愛していると思いながらも、あの夜見てしまったあの忌まわしい光景を記憶の片隅に追いやることなどできず、百合菜を許すことができなかった。
自業自得だ。
もっと自分が注意をしていれば、百合菜をみすみす高井に渡すことなどなかったのに。
高井は昔から出世を何よりも望んでいた男だ。
きっとどこかで百合菜が、冴場社長の孫娘だと聞いたのだろう。
あいつの考えそうなことだ。
あいつの出世のために、百合菜が犠牲になるのだけは、どうしても食い止めたかった。
あのときの百合菜の青ざめた顔・・・・
きっと百合菜は、知らなかったはずだ。
あんな風に婚約発表・・いや、もしかするとまだ、結婚するなんて意志すら高井に示していないかも知れない。いや、絶対にそうだ。
どうすればいい・・・俺は、もう一度、百合菜をこの手に取り戻そう・・・・
寄せては、岩にぶつかり砕け散る波を見ているうちにヒタヒタと熱い感情が、体中を駆け巡り始めた。
俺は、知らず知らずのうちに、あきらめて汽車を降りていた。そう途中下車をしてしまった。でも、大丈夫だ。まだ、何も終わっていない。この波のように何度も何度もだめでもぶつかってみよう・・・・
そう両手のこぶしを握り締めた瞬間
胸のポケットで携帯電話が振動し始めた。
「・・・!?」
**第四部第二章「写真」NO.81へつづく**↓
http://blog.goo.ne.jp/sherry0324/e/80a37da3ee8f9876adb9984558154033
☆,。・:*:・゜'★,。・:*:・゜'☆,。・:*:・'★,。・:*:・゜'☆,。・:*:・゜'★,。・
小説の感想、ポエムのリクエスト、感想もお待ちしております。
よければ、気軽にコメ下さい。
(以前、H系及び中傷コメがあったため、承認制になっております。)
◆よければポチをお願いいたします↓ 皆様の応援が、ブログの更新の励みになります☆ 是非よろしくお願いします!!◆
にほんブログ村
アラシゴト中心の日々つぶやきブログもよろしく!
★シェリー★の輝きの小部屋~chez moi~
http://blog.goo.ne.jp/shelly0324
☆,。・:*:・゜'★,。・:*:・゜'☆,。・:*:・'★,。・:*:・゜'☆,。・:*:・゜'★,。・:*:・
過去の小説一覧
http://blog.goo.ne.jp/sherry0324/e/7a68ca5ccfad81ab3cc156c0c126dc98
よければこちらにも遊びにいらしてください♪
文中に一部今までの小説とは違った、男女の恋愛描写が描かれている部分がございますので、ご了承の上お読みください。
また、この物語に関しては、長編小説初挑戦で現在作成途中のため、不定期に掲載される場合があります。
当小説は、作者のオリジナルフィクション物語であり、登場する人物、団体名は実在するものとは全く関係ありません。
☆,。・:*:・゜'★,。・:*:・゜'☆,。・:*:・'★,。・:*:・゜'☆,。・:*:・゜'★,。・:*:・
ご訪問ありがとうございます♪
最初からお読みになる方は下記からお願いいたします。
http://blog.goo.ne.jp/sherry0324/e/c45e8109514fc86cd817de86c809fa80
☆,。・:*:・゜'★,。・:*:・゜'☆,。・:*:・'★,。・:*:・゜'☆,。・:*:・゜'★,。・
第四部 第一章「途中下車」NO.80
空は今にも泣き出しそうな曇天だった。
プシューという無機質な音をたてて電車のドアが背中の後ろで閉まった時、俺
松岡裕樹は初めてその駅が無人なことに気がついた。
どれくらい歩いていたのだろう、気がつくと、荒ぶる波しぶきが見える崖の上まで
来ていた。はずしたネクタイを握り締めている。
人は、きっと失って初めて一番大切なものに気づくのかも知れない。
ゆうべの高井と百合菜の婚約発表の話を聞いた瞬間、心が砕けそうだった。
わかっていた。
俺は、百合菜を心から愛していると思いながらも、あの夜見てしまったあの忌まわしい光景を記憶の片隅に追いやることなどできず、百合菜を許すことができなかった。
自業自得だ。
もっと自分が注意をしていれば、百合菜をみすみす高井に渡すことなどなかったのに。
高井は昔から出世を何よりも望んでいた男だ。
きっとどこかで百合菜が、冴場社長の孫娘だと聞いたのだろう。
あいつの考えそうなことだ。
あいつの出世のために、百合菜が犠牲になるのだけは、どうしても食い止めたかった。
あのときの百合菜の青ざめた顔・・・・
きっと百合菜は、知らなかったはずだ。
あんな風に婚約発表・・いや、もしかするとまだ、結婚するなんて意志すら高井に示していないかも知れない。いや、絶対にそうだ。
どうすればいい・・・俺は、もう一度、百合菜をこの手に取り戻そう・・・・
寄せては、岩にぶつかり砕け散る波を見ているうちにヒタヒタと熱い感情が、体中を駆け巡り始めた。
俺は、知らず知らずのうちに、あきらめて汽車を降りていた。そう途中下車をしてしまった。でも、大丈夫だ。まだ、何も終わっていない。この波のように何度も何度もだめでもぶつかってみよう・・・・
そう両手のこぶしを握り締めた瞬間
胸のポケットで携帯電話が振動し始めた。
「・・・!?」
**第四部第二章「写真」NO.81へつづく**↓
http://blog.goo.ne.jp/sherry0324/e/80a37da3ee8f9876adb9984558154033
☆,。・:*:・゜'★,。・:*:・゜'☆,。・:*:・'★,。・:*:・゜'☆,。・:*:・゜'★,。・
小説の感想、ポエムのリクエスト、感想もお待ちしております。
よければ、気軽にコメ下さい。
(以前、H系及び中傷コメがあったため、承認制になっております。)
◆よければポチをお願いいたします↓ 皆様の応援が、ブログの更新の励みになります☆ 是非よろしくお願いします!!◆
にほんブログ村
アラシゴト中心の日々つぶやきブログもよろしく!
★シェリー★の輝きの小部屋~chez moi~
http://blog.goo.ne.jp/shelly0324
☆,。・:*:・゜'★,。・:*:・゜'☆,。・:*:・'★,。・:*:・゜'☆,。・:*:・゜'★,。・:*:・
過去の小説一覧
http://blog.goo.ne.jp/sherry0324/e/7a68ca5ccfad81ab3cc156c0c126dc98
よければこちらにも遊びにいらしてください♪