恋愛小説「メールの涙」は、作者のオリジナルフィクション物語であり、登場する人物、団体名は実在するものとは全く関係ありません。
純愛をテーマにしているので年齢関係なく読める恋愛小説になっています。
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第十三章 詩織の過去
俺と詩織は、詩織の指定したテラス席のあるイタリアンカフェにいた。
「俺、この間、詩織の悲しみを知っているって言ったよね。」
「うん。」
「俺のとこに君からの悲しみに満ちたメールが間違って届いたんだよ。コンパのあった日の午後」
「!」
「詩織、誰か好きな人がいるんでしょ」
「無理だよね。黙っていても私の考えたこと全部読めちゃうんだもんね」(嘘はつけないね)
「うん。でも詩織が言いたくないなら言わなくていいよ。それに俺、昔、この能力のせいで、彼女と別れてから、なるだけ日常生活では、心を読まないように、自分の心の扉を閉めるようにしているから大丈夫だよ。」
「うん・・・好きだった人いたんだ。啓祐君に出会う前。その人は、お兄ちゃんなの。血のつながらない。お兄ちゃんは養子だったの)
「そうなんだ。」
「お兄ちゃんは、まだ小さい時に、親とはぐれて交通事故に会って、記憶喪失になってしまい、孤児院で育ったんだ。そのお兄ちゃんをうちの親が不憫に思って、養子にしたの。
私は、小さい頃から白馬に乗った王子様に憧れていた。優しくて頼りになったし、いつもそばにいてくれた。そんなお兄ちゃんが大好きだったの。ある日、血のつながりが無いって聞いて本当の自分の気持ちに気がついたの。」
「うん。」
「お兄ちゃん。啓祐君と一緒だったの」
「!どういう意味?」
「私の気持ち全部知ってたんだよね。両親にはずっとその能力内緒にしていたみたいなんだけど」
「俺と同じ能力を持つ人間」
「お兄ちゃんの場合、触れると思念が流れてきたみたい。近くにいるだけじゃだめだったみたいだけど」
「そうなんだ。」
「お兄ちゃん、私の気持ちを知っていて、それでも他の女の子達と遊んでいたんだ。」
「ショックだったんだね。」
「私の気持ちを知っていながら、他の女の子達と遊んでいたのを知ったときにはね。
でも、本当は、昔から私を妹じゃなくて女性として見ていたって。ある日、両親が出かけていたときにKISSをされたの。うれしかったけどショックだった。初めてのKISSだったから。そしてそのまま」
啓祐の頭の中に男に抱きしめられている詩織の姿が浮かんできた。
啓介は詩織の唇に人差し指を当てた。
「言わないで。もうそれ以上」
「大丈夫。そのときに、忘れ物をとりに両親が帰ってきて、ものすごく二人とも怒られて。お兄ちゃん勘当されちゃったの。こんな泥棒猫みたいな奴なんて養子にするんじゃなかった!って。出て行けって。」
「詩織」
啓祐は思わず詩織を抱きしめていた。
「詩織辛かったんだね」
「お兄ちゃん、結局、そのまま家を出て行って。でも、それからもお兄ちゃんと私は、頻繁にメールで連絡を取り合っていたんだ。私は、お兄ちゃんが大好きで、大好きで、忘れられなくて。一緒に家を出て行くって言ったんだけど。絶対にそれはダメだって言われて。いつかは、お兄ちゃんと結婚したいって思っていて、お兄ちゃんも私と同じ気持ちだと思っていたのに。
コンパの前の日結婚したってメールが来て、もう俺の事は忘れてくれって。
いつもの、PCのアドレスにレスしたんだけど、エラーで返ってきたから。
きっとすぐにアドレス変えちゃったんだね。だからずっと前に教えてもらった携帯にメールしたけど返事がなくってすごく落ち込んでいた。」
「そのメールがすでに僕のアドレスだったんだね。とっても哀しさが行間から伝わってきたよ。」
「そうなんだね。」
再び詩織を抱きしめると
啓祐の脳に詩織の記憶の彼方にある詩織の兄の画像がものすごく鮮明に流れ込んできた。
「良介?のこと?まさか・・・」
「何で知ってるの?」
「僕の本当の兄だ。そんなことって。」
「どういうこと?」
~第十四章 啓祐の幼き頃につづく~
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俺と詩織は、詩織の指定したテラス席のあるイタリアンカフェにいた。
「俺、この間、詩織の悲しみを知っているって言ったよね。」
「うん。」
「俺のとこに君からの悲しみに満ちたメールが間違って届いたんだよ。コンパのあった日の午後」
「!」
「詩織、誰か好きな人がいるんでしょ」
「無理だよね。黙っていても私の考えたこと全部読めちゃうんだもんね」(嘘はつけないね)
「うん。でも詩織が言いたくないなら言わなくていいよ。それに俺、昔、この能力のせいで、彼女と別れてから、なるだけ日常生活では、心を読まないように、自分の心の扉を閉めるようにしているから大丈夫だよ。」
「うん・・・好きだった人いたんだ。啓祐君に出会う前。その人は、お兄ちゃんなの。血のつながらない。お兄ちゃんは養子だったの)
「そうなんだ。」
「お兄ちゃんは、まだ小さい時に、親とはぐれて交通事故に会って、記憶喪失になってしまい、孤児院で育ったんだ。そのお兄ちゃんをうちの親が不憫に思って、養子にしたの。
私は、小さい頃から白馬に乗った王子様に憧れていた。優しくて頼りになったし、いつもそばにいてくれた。そんなお兄ちゃんが大好きだったの。ある日、血のつながりが無いって聞いて本当の自分の気持ちに気がついたの。」
「うん。」
「お兄ちゃん。啓祐君と一緒だったの」
「!どういう意味?」
「私の気持ち全部知ってたんだよね。両親にはずっとその能力内緒にしていたみたいなんだけど」
「俺と同じ能力を持つ人間」
「お兄ちゃんの場合、触れると思念が流れてきたみたい。近くにいるだけじゃだめだったみたいだけど」
「そうなんだ。」
「お兄ちゃん、私の気持ちを知っていて、それでも他の女の子達と遊んでいたんだ。」
「ショックだったんだね。」
「私の気持ちを知っていながら、他の女の子達と遊んでいたのを知ったときにはね。
でも、本当は、昔から私を妹じゃなくて女性として見ていたって。ある日、両親が出かけていたときにKISSをされたの。うれしかったけどショックだった。初めてのKISSだったから。そしてそのまま」
啓祐の頭の中に男に抱きしめられている詩織の姿が浮かんできた。
啓介は詩織の唇に人差し指を当てた。
「言わないで。もうそれ以上」
「大丈夫。そのときに、忘れ物をとりに両親が帰ってきて、ものすごく二人とも怒られて。お兄ちゃん勘当されちゃったの。こんな泥棒猫みたいな奴なんて養子にするんじゃなかった!って。出て行けって。」
「詩織」
啓祐は思わず詩織を抱きしめていた。
「詩織辛かったんだね」
「お兄ちゃん、結局、そのまま家を出て行って。でも、それからもお兄ちゃんと私は、頻繁にメールで連絡を取り合っていたんだ。私は、お兄ちゃんが大好きで、大好きで、忘れられなくて。一緒に家を出て行くって言ったんだけど。絶対にそれはダメだって言われて。いつかは、お兄ちゃんと結婚したいって思っていて、お兄ちゃんも私と同じ気持ちだと思っていたのに。
コンパの前の日結婚したってメールが来て、もう俺の事は忘れてくれって。
いつもの、PCのアドレスにレスしたんだけど、エラーで返ってきたから。
きっとすぐにアドレス変えちゃったんだね。だからずっと前に教えてもらった携帯にメールしたけど返事がなくってすごく落ち込んでいた。」
「そのメールがすでに僕のアドレスだったんだね。とっても哀しさが行間から伝わってきたよ。」
「そうなんだね。」
再び詩織を抱きしめると
啓祐の脳に詩織の記憶の彼方にある詩織の兄の画像がものすごく鮮明に流れ込んできた。
「良介?のこと?まさか・・・」
「何で知ってるの?」
「僕の本当の兄だ。そんなことって。」
「どういうこと?」
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