柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

フューネラルビジネス講座を前に

2009年06月24日 | 事前相談・アフターサポート
明日はフューネラルビジネスフェアが開催されます。

私はその中で「生前契約とアフターサポート」の重要性について
講演します。

何でも21講座の中で一番人気だそうです。

とっても残念ですが、私が人気者なのではな
話す内容に人気があるのです。

葬儀社は、会館で独自性が出せなくなり
家族葬ばやりで、それも他社と一緒。
返礼品や料理も話題になるような事はなく
葬儀内容も司会もメモリアルコーナーも
皆、どこでもやっていることで
お客様から選んでいただく理由が見当たりません。

そこで今話題になってきたのが
「生前予約とアフターサポート」なのだと
感じたようです。

何をやっても、形だけまねるのなら
これも、同じ運命をたどります。


右も左も「生前契約をします」
「アフターサポートをします」になってしまいます。

このサービスが当たり前になるのは
とってもいいことだけど
何の為にこのサービスが必要なのかを
わきまえないと
結局、一般の方に普及はしないでしょう。

生前契約は、葬儀社にとって
将来のお客様を確保することではありますが
その前に
いつ亡くなるか解らない契約に対して
将来に及ぶまで、葬儀社を健全に運営し続けて
お客様との葬儀の約束を守ることに
大きな意味合いがあります。

お客様の将来を保障する義務があるということです。

その事を覚悟して生前契約を行なわないと。

アフターサポートも
遺族にとって便利でしょう。だけの理由では有りません。

葬式後に初めて家族を失った悲嘆に気付き
その中で、やらなければならない事が
次から、次へと押し寄せ
いつしか心も体も不調になってしまう。

その遺族にとっての
式後の大変さを理解する所から
このサポートは出発します。

そのケアの下地がしっかりしていてこその
アフターサポートです。

明日、皆さんに
その辺をどこまで理解していただけるか?

大きな責任を感じます。