柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

『お父さん「葬式はいらない」って言わないで』

2010年05月16日 | sibatanoriko?

エンバーミングやグリーフサポートの第一人者である、橋爪謙一郎先生が2冊目の出版をされます。

昨年に「エンバーマー」を発表され今回は『お父さん「葬式はいらない」って言わないで』という本を出されます。 この題名を見て「やった!」と叫ぶ自分がいます。

葬式なんてする必要が無い
死んでまでお金を掛けるのか
形式はいらない
義理はいらない

これが正論!とばかりに騒ぐ世間がありますが
片面だけ見て、そう思っているのでは無いかしら?
後ろに回って見て欲しい・・・な。

親友のお誕生日にプレゼントしますか?
母の日は何だか気になりませんか?
恋人が怪我をしたら医者に任せて元気になるまで放っておきますか?
見知らぬ子供が1人きりで泣いていたら無視しますか?

先日テレビで「日本の好きなとこはどこですか?」と外国人に質問したら
電車のダイヤが正確なところ
家電や車が素晴らしいところ
等と一緒に
親切なところ、と言う声が上がりました。

この取材をしている最中に1人の外国人がパスポートを無くしてしまいました。
するとその場にいた店の人がパスポート探しに協力を始めます。
結局翌日には笑顔でパスポートを手にした外国人が画面に出ていました。
他の国ではありえない、と大感激していました。

 親友が誕生日と聞けば、何かしてあげたい思いがけないことでビックリして喜んでもらいたい、と思いますよね。
母の日になれば、商戦とわかっていても感謝の形は示したい、と思うから買い物に行く自分がいますよね。
怪我や病気は医者しか治せない、と理解していても気にかかって、病室を覗きたくなりますよね。恋人なら特に・・・
迷子を知らぬふりはしないでしょう?

ましてや自分の家族や大切な人が死んだら最後に何がして上がられるか?
金額云々ではなく、そう考えるのではないでしょうか?
この気持ちって無理して作り上げている物じゃないでしょう。

人間には、してあげる喜び、というのが有りますね
橋爪先生の本は6月1日発売なのでまだ内容を知りません。

 『お父さん「葬式はいらない」って言わないで』という題名からそんな事を考えてしまいました。