柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

葬儀の仕事3

2009年05月10日 | 葬儀の世界
通夜は午後6時頃から始まりますが
葬儀社は朝から準備は始まります。

看板の設置は式場前だけではなく
道路の案内看板もあります。

式場までの道案内看板です。
これは不要に思う人もい多いのですが
車で来場される方には、とても重宝な看板なのです。
それだけに設置場所には気を使います。

受付の準備。
遺族や導師控え室の準備。
お絞りやお茶の準備。
そして、式場内の準備があります。

親族席の順番やイスの向きは担当者にこだわりを持つ人がいます。
式の流れや、会葬者の流れが大きく左右されるからです。
また、故人らしさを感じさせる工夫にもこだわりがあります。
打合せで、故人の人柄や、家族の思いを良く受け止めていればいるほど
何とか、良い別れの場を提供したいと思うものです。

花屋さんが設営に入り
遺影写真が出来上がり
礼状や会葬の返礼品も届いてセットが始まります。

故人、ご親族が到着されると控え室へ案内し
喪主には礼状の確認や花札の確認をしていただきます。
依頼された供花が全て揃っているか、名札の字に間違いがないか
受注リストと照らし合わせをします。
供花のトラブルは葬家を巻き込むトラブルになりやすいので慎重に行ないます。

次いで、親族、受付等のお手伝いの方、がお見えになり
それぞれに説明をしてまわります。

式の前に親族に前もってしき次第を説明し、
先に受付を済ませてもらいます。

導師が到着され担当は式の細かい打合せをします。
喪主に声をかけて、お寺様へ挨拶をしていただいたり
お手伝いの方への挨拶も促します。
喪主は始めての事で、急に人が集まり、次から次へと
ことが流れて行くので、挨拶すべき事柄を見失いがちです。
そこを上手くフォローするのが担当者とスタッフの腕です。

担当者も喪主以上に大忙しです。
式の流れを確実に把握している人の采配が全てを決めるからです。

料理屋さんがスタンバイし会葬者数とのバランスを考えるのも
大切な役目です
会葬者に料理が足りるように・・・と遺族の要望があれば
追加のタイミングも計りますが、遺族に了解を得てからの決定が必要です。
式中に小声で確認をとることもあります。

親族に限らず、体のご不自由な方やちいさなお子さんへの気配りもします。
会葬のお客様は「葬儀に不慣れな方」と想定して
戸惑いのないように順路案内や、説明をします。

受付、返礼品の引渡し、会食室の状況も何度も確認をします。

私は初めに打合せをさせて頂いた者が担当をして
葬儀全般を取り仕切るのが一番だと思っていますので
司会進行も担当者が行ないました。

式中に故人紹介をするナレーションも
家族から伺った話から作り上げるのですが
前夜に自宅で作成したり
間に合わない時は、通夜の準備の合間に作っていました。

苦労した甲斐があって
ご家族からは高い評価を頂いていたので
スタッフは皆、頑張っていましたね。

通夜を終えて
喪主とご一緒に導師をお見送りして
やっとご親族の会食です。

その合間に、式場を片付け会葬返礼品の数量をチェックします。
喪主に報告し、翌日の打合せを行います。
この打合せが綿密でないと
翌日の告別式は、モタモタ、ダラダラしてしまいます。

6時から7時が通夜
7時から9時頃までが親族会食
担当者は告別式の手配と火葬場の準備をして帰宅は10時を過ぎます。


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