柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

葬儀の仕事5

2009年05月17日 | 葬祭スタッフ
火葬場に同行する葬儀社が増えました。
火葬場での遺族の気持ちは起伏が激しくなるものです。
私はこれにも、担当者が同行するのが一番良いと思っています。
ずっと関わってきた者が一番遺族の状況がわかるはずですから。
火葬炉の中に入るときには、諦めながらもすがりたい思いがあります。
そのときの対応は、ずっと付いてくれていた担当者なら
そっと肩を支えてくれるだけで、言葉が無くても遺族には頼りがいがあるものです。

この場は、ただ案内すれば良い、お茶を出せば良い・・というものではないのです。
親族、親しい方がご一緒ですから入り込んではいけませんが
そっと見守る位置にいなくてはなりません。
ですから、控え室に入っても担当者は必ず側に控えています。

これって、実はしていない葬儀社の方が多い。でも葬儀の仕事に携わるものとしてこのブログを読んで、そうして欲しいことです。
これらの事を含めて、葬儀の仕事と胸張ってほしいものです。
チョット、余談というか、苦言になってしまいましたが・・・

火葬後に拾骨への案内、車輌への案内をします。
そして、通常は初七日法要に向います。

葬儀が終了した式場では、別のスタッフが片付けをしています。
用具の撤収、供物の区分け、返礼品の区分け、遺族にお返しする物のまとめ
室内の清掃をして
次の初七日法要の支度をします。
法要後は会食になりますので、料理の支度もします。
葬儀社だけでなく、各業者さんが一緒に動いてくれます。
この間約2時間位でしょうか。

外現場であれば、お借りした台所、トイレ、外回りも清掃し、ゴミも全て持ち帰ります。トラック2台くらいの荷物があります。

火葬場から、到着時間の連絡が入ると清塩、手水の支度をして
ロウソク、香炉に火をいれて待機します。

導師をお迎えし、まずご案内をします。
遺族の車輌が到着し、位牌、遺骨、写真をお預かりし祭壇へ収めます。
ご親族をお迎えしてご案内をします。

全員が席に着いていただくまでが、又一苦労です。
皆さんいつも、席順で遠慮が多くて時間がかかります。
私はこの時間は出来るだけスムーズに事を運びたいと思うのです。
遺族も親族も、一番疲労が濃くなります。
故人が生の体から白骨になってしまい、諦めがつきますが
同時に脱力感もともない、心身ともに疲れてくるのです。
このときに、いつまでたっても全員が揃わないと
一番先に着席している遺族は、又気遣いをしなくてはなりません。
スムーズな着席には、スタッフの誘導力が必要です。

会食時に入ると、この脱力感が安堵に変わってきます。

お膳を前にして、喪主様の挨拶や献杯などをご案内して会食が始まったら
担当者は喪主にその後の流れを説明して退出します。

会食時間は担当者のスタッフの食事時間でもあります。
そして、会食が終了間じかになると
親族をお送りするために、喪主様は気ぜわしくなる為
又、お手伝いに伺います。


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