吉利和名誉教授は凄い人だったらしいが、その当時既に引退していて、代わって黒川清教授が後継者として一内教授に君臨していた。黒川清教授はUCLAの内科教授になった位の優秀な人だったが、あまり人付き合いが好きじゃなかったのか、せっかくの一内教授のポストを数年で辞めてしまった。とにかく吉利和の内科診断学は、あまり自分には合わず、内科診断学の力はあまり身に付かなかった。
健診業務に就いて今年の6月で19年になるが、健診業務と言えど内科診断学の実力は必要。ブラッシュアップするのに類書を漁った。中でも最高レベルと判断したのが医学書院の内科診断学第三版。新刊書は定価10,000円する。アマゾンマーケットプレイスで4,200円の中古本を見つけた。
数日前に届いたのだが、ほぼ新品。いい買い物をした。
自分は本を買うと、積読になって、自己満足するきらいがあるが、今回は勉強スケジュールを組み直して、来年の3月までに諸々完了する様に計画した。
英語、数学、医学系の勉強スケジュールだが、内科診断学を最優先して勉強する様にしよう。
内科診断学は症候から可能性のある疾患を見つけ出すものだが、これは基本的には医師用の本だ。しかし、健康に興味のある方なら、医療従事者じゃなくても勉強すると、家族の病気を見つけ出すのにも役立つと思う。
家庭の医学にも症候編は付いているけど、
内科診断学の症候編の方が遥かに精緻だ。
診断学だけでは個々の疾患についての知識は得られない。内科学を勉強するにはわかりやすい内科学を読めばいい。自分は内科診断学とわかりやすい内科学を合わせて勉強し直す予定。
自分が医師国家試験を受けた頃は、出題範囲は内科4割、外科2割、公衆衛生1割、
小児科1割、産婦人科1割、マイナー1割だった。過去問は内科と外科しか間に合わなかったが、本試験では83%取れた。
この割合から見ても内科が如何に重要な科目かが分かる。
内科を制する者は国試を制する。
また一から勉強しよう。