今日の新潟日報のコラム(日報抄)に第四北越銀行の本店の新潟移転の話が出ていた。
記事によれば、事前の根回しもなく、いきなり長岡にある本店の新潟移転を株主総会にかけて、長岡の不興を買ったとある。
むべなるかな、である。
15年ほど昔の話であるが、私の妻が新潟に越してきて、第四銀行に貸金庫を借りに行ったとき、第四に500万円預金がなければ貸金庫を利用することができないとにべもなく断られたと、ひどく憤慨していた。以前から利用していた某都市銀行では簡単に借りられたのにと。また、その時の第四銀行の行員の態度がひどく横柄だったとさらに怒りの火に油を注がれていた。
最近では、ATMの利用に関して第四銀行の窓口の対応が木で鼻をくくったようだったとこれもひどく腹を立てていた。
妻は、第四北越銀行に全く信を置いていない。こういう話が口コミで広がれば、第四北越銀行は個人顧客を失うことにもなりかねない。女性の口コミは怖いですよ。
第四銀行は、おそらく、明治期に日本で最初に設立されたというナンバー銀行のプライドを捨てることができないでいるのだと思う。
ナンバー銀行だからみんなが頼ってくれる、ナンバー銀行だから、自分の思い通りにできる。。。と。
新潟市の取引銀行は第四北越銀行であるが、以前、合併のずいぶん前に、第四(当時)だけに頼っていては競争原理が働かない、北越(当時)に委託してもいいのではないかと新潟市の職員に話したことがあるが、北越(当時)では新潟市の規模のお金を扱うことができないという返事であった。さすがナンバー銀行、と当時は思った。そう、第四(当時)銀行は競争にさらされたことがないのである。顧客を思う心が育っていないのであろう。
もうそんな時代ではないのに。
地銀はその将来が危ぶまれ、それを回避するために、第四と北越は合併したはずである。それを忘れているのではないか。
危機を回避するためには、預金高(資金の充実)を増やすことも重要であるが、地域に頼られることが最も需要なことではないのか。それなしに、生き残りは図れない(と思う)。
第四北越銀行のお偉方は、頭のいい方々なのであろうが、やはりどこかで官僚的になっているのではないか。
ちなみに、家の近くに北越銀行(当時)と第四銀行(当時)があり、訳あってその両方を使っていた。北越銀行の窓口の対応が第四銀行の対応よりかなりよかったことを覚えている。
せっかく合併したのである、旧第四銀行のお偉いさん、プライドを捨てて北越銀行の顧客対応のノウハウを大いに利用したらよいと思うよ。
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