再度デジカメの基本機能を試す為に、CANON IXY DIGITAL L4の中古を4,000円で購入した。と言う事で早速(でもないが)このコンパクトデジカメの特性を把握する為に、好きな様に撮影する事にした。今だ撮影時間が少ないし、撮影者が私と奥様の二人となる為、あまり公正な評価とはならないが、おおよそ予測された結果となった。これはある意味予測できただけに残念と言うか、当然となる為、良しとすべきだろう。
と言う様な事を論じる事が無駄だろう。購入した価格が4,000円だ!これに何を期待するのか?と言う事だ。しかし、CANONのIXY DIGITAL L4は想像以上と言うか、期待以上の性能を示してくれた。もちろん、不満が無いわけではないが。
- 今では非常に少なくなった個性派デジカメ:超小型デジカメ
以前は、超小型デジカメとして、IXY L4より半分ぐらいのサイズのデジカメがあったが、今では無い。ある意味今こそ、個性派デジカメが必要なのではないかと思う。デジカメの創世記には、各メーカのデザインや特徴はそれこそ千差万別だった気がする。今ではデザインも機能も横並びでどのメーカーを選択しても同じとしか見えない。
このCANON IXY DIGITAL L4を使い始めて、このコンパクトさを、すばらしく感じた。以前PENTAX Optio Sと言うコンパクトデジカメを使用していたが、このデジカメの使いやすさもこのサイズだった。小さい事はそれ自体が、大きな特徴だった。いかんせんPENTAX Optio Sはそのコンパクトさを上手く活かす性能が伴ってなかったが、IXY L4は十分な性能がある(そう手ぶれ補正と高速シャッターだ)。
さて、このコンパクトさが本来の気楽なデジカメのニーズの一番を担っていると思う。堅苦しく、外出する時に持っていく事がプレッシャーになるデジカメが問題ではないかとは思う。この辺の境目が携帯電話とデジカメの接点ではないのだろうか。もちろんその性能も含めてだが。
この、気楽に持ちだして、一番使う回数が多いデジカメが、そのニーズを満たしているのだろうと思う。夏のシャツの胸ポケットにも収まる程の大きさと重さがその最低条件となるのだろう。そして、CANON IXY L4はこの条件を満たしていると思う。 携帯電話とどっちを優先するかが気になるが。
- 高速シャッター (高速起動+高速AF+高速シャッター)
これの意味する用途。それは車の中からの撮影だ。海外出張ではこのシーンが多かった。しかしこの車で移動中に撮影するのは、思った以上に条件がシビアだった。すぐ電源ONし、起動即AFして、社内から高速に移動する社外の対象物を撮影する。 これもIXY L4はクリアした。 最も昼間だが・・・。
- マクロ撮影時のAF
これは最大の難点(厳しい条件)となろう。一眼レフでも、この条件をクリアするのは難しい。これをコンパクトデジカメに求めても。と思いながら、今回はCANONには求めた。しかし、この最大の難関もクリアした。むしろ、これがこのメーカーと言うかIXYシリーズの最大の特徴と言えるのだろう。
と言うかなりの要求仕様ではあったが、上記は見事にクリアした。このカメラも価格以上の性能を見せてくれたと言う事になる。
室内撮影 左:TVのかなり後方から撮影。蛍光灯の光だけの、ノーフラッシュ。ノイズ発生は仕方ないだろう。 右:ノートブックを撮影。マアーこれもこんなもんだろう。 | ||
大阪駅の環状線プラットホーム 夏休みに入った朝の風景だが、ちょっと暗い? | ||
マクロ撮影。左は花にFがあっているが、右は後ろの方にFがあい、花にはあっていない。 | ||
マクロ撮影。 かなりIXY L4もマクロ撮影は行ける事がわかった。但し明るい所だけだが。 | ||
車の中から奥様がランダムに撮影。かなりの枚数を撮影したが、少なくとも、一切手ぶれが発生していない。これは素晴らしい。 下の方でも、車が移動しているが、ガソリンスタンドの移動(被写体ぶれ)が発生していない。 | ||
近い所の(右写真の通り脇の植栽)被写体ぶれは防げないだろうが、ある程度距離があれば、これも止められる事を意味している。 |
一方このIXY L4の課題も割とはっきりした。これも予め予測はしていたが、実際に撮影して確認した。
- 高感度撮影に弱い。 夕方の風景、室内撮影等、マクロ撮影時。明らかに被写体ぶれと手ぶれの両方が発生した。これは夕方であっても、これぐらいなら大丈夫と思っていても、手ぶれの注意マークで警告がでた。 逆を言うと、上記のシーンでは、今の処、FUJIFILMのFinePixシリーズ以外では対応できるデジカメがない。もちろんフラッシュをたけば別だが。 高感度撮影の定義だが、 夕方の影となる領域での撮影では、手ぶれも被写体ぶれも発生した。しかもノイズも多量に発生する。これは、ストロボを発光するしかないが、それでも防げない場合の多い。
と言う事の1点となろう。この高感度撮影に関しては、今後裏面照射型CMOSの採用に伴って少しは改善されるのだろうが、相変わらずFUJIFILMの独断なのだろうか。
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