【虎様専用】2月10日
※のつく文字は別の読み方
最後に記載
『行き先のない地下鉄』
作詞・鹿川綱吉
1
目の前の信号が赤になった
僕は歩き続けた みんな立ち止まったけど
誰も僕を止めなかった
横断歩道は見えているはずなのに
みんな自分のことばかり
僕は初めてゴミになれました
行き先のない地下鉄が 今走り出した
自己中だらけのブリキ人形を乗せながら
惚れた女の前で カッコつける男の様な
カッコ悪さで
2
夢さえ※市販薬に頼る人生の
何が楽しいのか? 何を美しくするのか?
※薄鈍な僕には分からない
死にたいと歌えば 向けられるレンズが
傷跡を刺して
気付かない演技をしていた
行き先のない地下鉄が 今走り出した
白いシャツを着た自殺志願者を乗せながら
惚れた女の前で カッコつける男の様な
カッコ悪さで
「可哀想」って言葉が便利だなと思った
かな死んだ人達に笑って言えるから
「さよなら」って言葉が便利だなと思った
愛してくれた人が目で分かるから
行き先のない地下鉄が 今走り出した
冷たい座席の上には黒百合の花が揺れて
着いた駅のホームには顔の隠れた人達
みんな僕を笑ってる
行き先のない地下鉄は もう止まらない
みんな何事も無かった様に涼しい顔をして
金属同士が擦り合うこの音色が
大好きなのさ
lalala…
ー終ー
※市販薬=くすり
※薄鈍=うすのろ