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【お笑い発明】世に出るのが早すぎた発明品たち

2017-07-16 01:19:52 | 歴史

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(担当S)

  iPhone用ゲームアプリ(iOS6.0以上)


 
※本記事は2016/12/03に投稿した記事に、修正を加えて再投稿したものです。


■時代を先取りしすぎて、トホホな結果に終わった発明10選
 今では当たり前の様に使っている便利な発明品も、生まれて来る時期を間違えると、世間から全く受け入れない場合があります。
 今回は、そんなトホホな結果で終わってしまった、世に出てくるのが早すぎた発明を紹介していきます。
 
 
(1)戦前のドイツの「テレビ電話」
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 戦前に開催された、ベルリン・オリンピックに合わせて開発されたテレビ電話です。
 現在では、Skypeなどのテレビ電話アプリが浸透していますが、このテレビ電話はナチス政権の国威発揚という、なにぶん政治色が強い意図で作られていたので、広く普及する事はなく、歴史から姿を消しました。
 テレビの画質を決定する捜査線も約300本と、後に現れるアナログテレビと異なる部分もありました(※アナログテレビの捜査線は約500本)。
 
 
 
 
(2)戦前のイタリアに存在した「カーナビ」
イメージ 2
 「イーターAVTO」と呼ばれる、戦前のイタリアで発明された、一種のカーナビみたいな装置。
 巻物みたいな紙の上に書かれた地図を機械の中にセットして、車の速度に合わせて地図をスクロールさせると言う仕組みでした。
 この仕組みだと、行き先ごとに地図が必要になるので、実用性はほとんどありませんでした。


 
 
 
 
 
 


(3)1950年代のフランスで作られた「エコカー」
イメージ 3
 パナール社と言う、現在では主に軍用車両を作っている、フランスの自動車メーカーが作った低燃費車。
 「ディナZ」と言う名前で売られ、今でも名車の一つに数えられていますが、かなり特殊な構造をしていました。
 大人が6人乗れるサイズと最高時速130km/hの性能を誇っておきながら、車重は700kg未満(普通の乗用車は1トン強)しかなく、排気量も850ccしかありませんでした。
 軽さの秘密は、ボディの殆どを鉄よりも軽いアルミ合金で作ってるから。
 この、かなり特殊な設計は効率を追求したものですが、結果的に燃費も良くなりました。
 
 
 
(4)戦前に作られた「iPod」
イメージ 4
 姿形はiPodとは似ても似つかないですが、共通点は音楽を持ち歩けること。
 この機械が何なのかというと、携帯式の蓄音機です。
 当時はSP盤と呼ばれるレコード(※写真手前の黒い円盤)が主流でしたから、音楽が録音されたレコードも一緒に持ち歩かなければいけませんでした。
 いろんなメーカーが同じような蓄音機を作ってましたから、当時はそこそこ需要があったようです。
 しかし、持ち運び可能なラジオが開発されると、人々はラジオで音楽を楽しむようになり、急速に姿を消しました。
 
 
 




 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

(5)1980年代の「ワンセグテレビ」
イメージ 5
 ワンセグなんてタイトルがついていますが、当時はアナログ放送全盛期ですから、テレビの方も当然アナログ方式です。
 似たような製品が、幾つかのメーカーから販売されていましたが、当時は今のような液晶はなくてブラウン管方式でしたから、電池の持ちが悪かったのと、画質が家庭用のテレビに比べてかなり劣っていたので、ひっそりと歴史から姿を消しました。
 
 
 
 


 
(6)1980年代の「スマートウォッチ」テレビ編
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 見た目的には現在でも通用しそうなデザインですが、当時の技術では、腕時計の中に収まるような超小型のTVチューナーを作るのは不可能だったので、TVチューナーは時計の部分とは分けて作られていました(※写真後ろの黒い箱がTVチューナー)。
 テレビを見たいときには、TVチューナーをわざわざ時計の部分と接続する必要があり、広く普及することなく姿を消しました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 



 
 
(7)1980年代の「スマートウォッチ」デバイス編
イメージ 7
 写真ではキーボードと一体になっていますが、通常は腕時計の部分だけを外して使います。
 住所録、メモ、電話帳などの機能を持っていて、キーボードはそれらのデーターを時計の部分に入力する時に使います。
 腕時計の部分だけではデーターの入力ができないのと(※データーの閲覧は可)、日本語入力はカタカナでしか入力できないチープさも相まって、これも広く普及することなく姿を消しました。
 
 
 
 
 
(8)1980年代の「携帯電話」
 
イメージ 9 これは、NTTが1985年に発表した、ショルダーフォンと呼ばれる携帯電話。
 ガラケーのようなデザインの電話機と、黒い箱とがケーブルで繋がっていますが、実は黒い箱の方が本体で、電話機の部分は受話器の機能しかありません。
 この当時としては珍しく、電池にリチウムイオンバッテリーを使っていましたが、当時のリチウムイオンバッテリーは非常に不安定であり、何度か発火事故を起こしています。
 電池をニッケル水素バッテリーに変えるなどの改善を施しますが、料金が非常に高額だったのと3kgもある重量が災いし、一部のマスコミ関係者に利用される以外は、殆ど誰も利用しませんでした。
 
 
(9)第一次世界大戦前に開発された「ジェット機」
イメージ 8
 「コアンダ効果」の発見者で知られる、アンリ・コアンダが1910年に制作した世界初のジェット機。
 ジェット機と言っても、現在のような「ターボジェット方式」ではなく、レシプロエンジンなどで圧縮した空気に燃料を噴射して燃焼させる「モータージェット方式」でした。
 残念ながら地上試験中に大破・炎上し、大空を羽ばたくことはありませんでした。
 
 
 
 
 
(10)未来を先取りしすぎた「一人のりジェット機」
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 なんだかスター・ウォーズなんかに出てきそうな乗り物ですが、1974年にアメリカ陸軍の要請によって開発された「X-Jet」と言う乗り物です。
 ヘリのように垂直に離陸したり着陸したりができ、最高速度96km/hで30~45分、空を飛べたようです。
 アメリカ陸軍は、兵器を持った兵士を「X-Jet」に乗せ、上空から敵軍へ攻撃を仕掛けると言うことを考えていたようですが、同じ目的をヘリでも行えることと、無人攻撃機の開発の目処が立ったため、「X-Jet」はお蔵入りとなりました。
 高度3,000mまで上昇できるそうですが、個人的には「X-Jet」で、そんな高い所を飛ぶのは勘弁して欲しいです。
 
 
 
 
 
 
 
 いかがだったでしょうか?
 紹介したモノの中には、(3)の「ディナZ」のような商業的にはある程度の成功を収めたものや、(4)の携帯式の蓄音機のように、一時期はそれなりに普及したと思われるものも混ざっていますが、大半のモノは技術的・経済的な理由により、現れた当時は広く普及しませんでした。
 (10)の「一人のりジェット機」なんかは余りにも未来を先取りしすぎて、現在でも現れる兆しが一向にありません。
 こういう失敗の上で現在の製品が存在していると考えると、なかなか感慨深いですね。
 担当Sでした!
 
 
 
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イメージ 3
 5月1日よりAppStoreから配信となりました、カラフルなサイコロが印象的なアクションパズルゲーム「ダイスポップ」。
 ゲームのジャンル的には落ちもの系ゲーム(いわゆる、落ちげー)になります。
 指一本で遊べるとても簡単な操作性ながら、ぷよぷよの様な「連鎖反応消し」等のテクニックも使えます。
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