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(担当S)
戦争の話題なので本当は”お笑い”と言う単語をつけるのは慎むべきなのでしょうが、第二次大戦中に米軍が行った”ある”作戦が余りにマヌケすぎたので、今回はこのタイトルで紹介する事にします。
┃1)”知日家”ドナルド・キーンさんについて
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ドナルド・キーンさんと言えば、2011年の東日本大震災の直後に日本への永住を決めた事で話題になったアメリカ出身の日本文化研究家ですが、このキーンさんが実は第二次世界大戦中に通訳として太平洋戦線に出征していた事は余り知られていません。
キーンさんは日米の戦争が起こる前の昭和15年(1940年)にタイムズ・スクエアで偶然購入した「源氏物語(英訳)」に衝撃を受け、すっかり日本文学の虜になってしまい日本文化の研究家としての道を歩むことになります。
日本との戦争が勃発すると米海軍の日本語学校に入学し日本語教育の訓練を受けて、通訳として太平洋戦線にも従軍しました。
┃2)1943年(昭和18年)8月15日、米軍によるキスカ島上陸作戦(コテージ作戦)が実行される
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キスカ島の場所については上の地図を見て把握して欲しいんですけど、千島列島の占守島(しゅむしゅとう)の更に北に位置する米アラスカ州の島で、戦時中にこの島を日本軍が占領していた時期がありました。
当時の日本の国力はアメリカのおよそ10分の1だったと言われていますが、そんな国がこんな遠く離れた小島にまで手を広げたりしたら、そりゃ戦争にも負けるわなぁ…と、ちょっと鬱が入ってしまいます。
アメリカは、日本に占領されたキスカ島を奪還せんと大軍を送る事を決め、その作戦を「コテージ作戦」と命名します。
しかし、この作戦が後にとんだ結果を招くとは、その時は誰も知る由もありませんでした。
┃3)キスカ島に上陸してみたものの…
この「コテージ作戦」には、あのドナルド・キーンさんも通訳として従軍していました。
日本軍の反撃を最小限に防ぐために、上陸前には戦艦による激しい艦砲射撃を実施し、海岸から見える建物らしきモノは全て破壊して島中が穴だらけになる程の砲撃を加えました。
米軍が日本軍の反撃に対してかなりビビっていた事が伺えます。
十分に艦砲射撃が効果をあげたと判断されたあと上陸が実施されましたが、予想していた日本軍からの反撃はどこからもありません。
「そんなバカな…」と疑心暗鬼になりながらも島の奥へ歩みを進めると、あれだけ激しい艦砲射撃をしたのにも関わらず原型を保っている粗末な小屋を見つけました。
壁面に日本語でなにやら書いてあったのですが、もちろん米軍の将校や兵士にはなんて書かれてあるのか読めるはずがありません。
そこで日本語に堪能なドナルド・キーンさんに英語に訳す様にと命令が下されるのですが、その小屋の壁面にはトンデモ無い事が書かれていました。
> ドナルド・キーン「日本語でペスト患者収容所って書かれていますね…」
これには米軍もビックリ仰天!
> 米軍将校「Σ(゚Д゚)ファッ!!(※パニック発生中)…ハ、早く本国からワクチンを取り寄せろ!! ソ、それからキーン…オ、お前は感染の疑いがあるから本国に送り返す!!」
本当にこんなやりとりがあったのかは謎ですが、キーンさんはこの作戦後にアメリカ本国に送り返されており米軍がパニックに陥ってペスト(※1)のワクチンを大量に発注したと言う記録も残っているので、これと似た様なやりとりが実際にもあったものと推測されます。
※1、殆どの人は知っていると思いますが非常に致死率の高い伝染病です。中世ヨーロッパで大流行し、当時のヨーロッパ人口の3分の1から3分の2がペストで命を落としたと言われています。
因みにこの画像は、米軍の記録やキーンさんの話を頼りに私が作った所謂”※イメージ画像です”と言う奴ですが、そのため実際の画像ではありません(笑)。
結局、この「コテージ作戦」では日本軍からの反撃らしい反撃は一切ありませんでした。
それもそのはずで、実は「コテージ作戦」が始まる半月も前に日本軍はキスカ島から完全に撤退していたのでした。
残されたのは4匹のワンちゃんだけで、このワンちゃんも餌が十分に与えられていた事から健康状態もよく、戦後アメリカで天寿を全うする事になります。
米軍をパニックに陥れた「ペスト患者収容所」のなぐり書きも、実は日本軍の軍医が悪戯で残していったもので、「ペスト患者収容所」と言うのは真っ赤なウソでした(笑)。
ドナルド・キーンさんがその場にいなかったら、米軍を恐怖のドン底に突き落としたパニックもひょっとしたら起きていなかったかもしれません。
「コテージ作戦」による日本軍の損害は死傷者ゼロ、捕虜4匹(犬)でしたが、どうした訳か米軍の損害は死者122名、行方不明191名、負傷者多数、駆逐艦1隻大破(※これは日本軍が撒いた機雷に触雷したもの)と、敵との戦闘が起きたわけでも無いのに考えられない様な大損害で戦後、戦史家サミュエル・エリオット・モリソンに『アメリカ海軍作戦史』の中で「史上最大の最も実戦的な上陸演習であった」と大いに皮肉られることになります。
この作戦で犠牲になった人は、その半数以上が実は同士討ちで命を落としています。犠牲者の中には日本軍が埋めた地雷によって命を落とした71名も含まれていますが、残りの犠牲者は同士討ちによるものとみられています。
同士討ちが発生した理由は、上陸した兵士たちが日本軍の攻撃を恐れるあまり何か動くものがあれば「敵だ!」と思い込み銃口を向けて引き金を引いため、島中で友軍への誤射が相次いだからです。
死者や行方不明者が大量に出ているので本当なら笑ってはいけないのですが、海外の掲示板などでも「太平洋の戦いの中でもっともアホな戦いだHAHAHA」とアメリカ人自身が自嘲気味に言及していたりするので、アメリカでもかなりマヌケな戦いであったと認識されているようです。
┃4)米軍には預言者がいた!
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上の画像は戦時中に沢山作られたビラの一つで、文章が日本語で書かれている事から日本軍が「コテージ作戦」の失敗をバカにして作ったと勘違いしてしまいそうですが、実は「コテージ作戦」の実行前に日本軍の戦意を挫く目的で米軍が空中からキスカ島にバラ撒いたビラなのです。
米軍史上稀にみる大失敗で終わった「コテージ作戦」の全貌を知ってると、「お気の毒様」と言う文句が妙に笑を誘います(笑)。
「気の毒なのはどっちやねん!」と思わず突っ込まずにはおられません。
それとももしかして、米軍には預言者でもいたんですかね?(棒)。
このビラの図案は、ビラの作者が自分たちがこれから行おうとしている作戦が、バカげた失敗で終わることを知っていたとしか思えないような、とってもブーメランな図案ですから。
日本軍がキスカ島から撤退する際には奇跡と呼べるほどの幸運が幾つも重なり、島を離れる時にも死んだ戦友たちの万歳三唱が聞こえたと言う不思議な話も残されているので、戦争にまつわるオカルトな話としてキスカ島撤退の話はよく引き合いに出されます。
そういう超常現象じみた話が多い事から、米軍に預言者がいたとしてもなんら不思議ではないかもしれませんね(棒)。
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ゲームのジャンル的には落ちもの系ゲーム(いわゆる、落ちげー)になります。
指一本で遊べるとても簡単な操作性ながら、ぷよぷよの様な「連鎖反応消し」等のテクニックも使えます。
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[gooブログ] 【お笑い軍事①】ドナルド・キーン「日本語で…」米軍将校「Σ(゚Д゚)ファッ!!(※パニック発生中)」【キスカ島作戦】
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