「寒蘭は少しずつ撤退を・・。」
と考えていたが、
先輩方の棚に並ぶ
将来を有望視される
変わり物を見せられると、
心が揺らぐ。
春が近付くと春蘭を、
春蘭が終わりだすと九花を、
暑い中を思い出すように四季蘭を、
一年中、
花を追い駆け回るように
なってしまった。
一年が早く過ぎて行くように感じる。
寒蘭には、
何とも言い表せない味が有るな~。
葉姿は、
いつまでも見続けたいくらいに
引き込まれてしまう。
花は、
妖艶で身も心も惹き付けて離さない。
それなのに、
なにかモノ悲しいと言うか、
一年の成長を人間の一生に擬えて、
「人生は斯く在りたい・・。」と
願いを込めているのだろうか・・。