ブラック・ジョーク『名医ハリー・62』

306
「ねえねえ、『おなかが痛い・・・』って呻きながら病院内を歩き回っていた幽霊、最近出ないわね」
「ハリー先生が『もし僕が見つけたら、手術してあげよう』なんて言ったからだわ」


307
「夜中、スミスさんの上に重そうな女の人らしきものが乗っかって、スミスさんを苦しめていたわ」
「スミスさんの奥さん、とうとう幽体離脱を覚えたのね・・・」


308
「ねえ、看護師のお姉さん、夜になると、苦しそうな呻き声がするのよ」
「大人になると、夜は喜びの呻き声を出すものなのよ、メイベルちゃん・・・」


309
「あなたの後ろに、あなたの看護のせいで亡くなった患者さんが、大勢見えているわ！」
「あら、あなたの後ろには、大鎌を持った死神が、一人佇んでいるけど？」


310
「ねえねえ、『おなかが痛い・・・』って呻きながら病院内を歩き回っていた幽霊、最近また出てきたらしいわよ」
「今月の当番医がアリス先生だから、手術されたがっているのよ」






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