シンドバッドは一番目の航海の時、世界で一番高価な品物を買い込むつもりでいた。そのため、乗り込む船には、時のサルタンの財産でさえ及ばないほどの金貨を積み込んだ。
出航の日まで、武力に優れて怪力をも備えた男たち五十人に、昼夜を問わず見張りをさせた。多くの無謀な者たちが切り刻まれ、近海を泳ぐサメの餌となった。
いよいよ出航の日となった。多くの人々が見送りに港まで来た。
「では皆さん、行って来ます。これだけの金貨を持って行くのです。世界一高価な品物を買い込んでもお釣りが来る事でしょう。期待してください!」
船はゆっくりと港を離れ始めた。しかし、船は深みに進むにつれて沈みだした。雇い入れた船乗りたちは、皆海へ飛び込んで逃げ出した。船に残っていたシンドバッドだったが、舳先を上にして沈み始めた頃にはついに諦めて海へと逃れた。
やっとの事で港へ戻ったシンドバッドはつぶやいた。
「積み込んだ金貨が重過ぎたようだ。これじゃ、わたしの船が世界一高価な品物になってしまったようだな・・・」
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出航の日まで、武力に優れて怪力をも備えた男たち五十人に、昼夜を問わず見張りをさせた。多くの無謀な者たちが切り刻まれ、近海を泳ぐサメの餌となった。
いよいよ出航の日となった。多くの人々が見送りに港まで来た。
「では皆さん、行って来ます。これだけの金貨を持って行くのです。世界一高価な品物を買い込んでもお釣りが来る事でしょう。期待してください!」
船はゆっくりと港を離れ始めた。しかし、船は深みに進むにつれて沈みだした。雇い入れた船乗りたちは、皆海へ飛び込んで逃げ出した。船に残っていたシンドバッドだったが、舳先を上にして沈み始めた頃にはついに諦めて海へと逃れた。
やっとの事で港へ戻ったシンドバッドはつぶやいた。
「積み込んだ金貨が重過ぎたようだ。これじゃ、わたしの船が世界一高価な品物になってしまったようだな・・・」
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