「ねえ、カーナビが崖まで案内して落とそうとする話ってあるじゃない?」
「あるね。でも、今走っている僕の車は大丈夫だ。カーナビが無いから」
「あらそう。じゃあ安心ね」
「カーナビの指示なんかいらないから。僕は僕の意志で動くんだ」
「……で、どこへ向かっているの?」
「崖だよ! 君と僕とは来世で一緒になるため、心中するんだあ!」
「ねえ、隙間男って話、知ってる?」
「ものすごく狭い隙間に立っていて、見つかると連れ去られちゃうとか言う話でしょ?」
「わたし、昨日の夜、見たのよね…… 冷蔵庫と食器棚の隙間に……」
「本当! イヤだあ!」
「じっとこっちを見ていて……」
「それで……?」
「身動き取れなくなっちゃったから、引っ張り出してくれって……」
「何よ! 情けない隙間男ね!」
「ねえねえ、口裂け女って知ってる?」
「知ってるけど、古すぎない?」
「知ってるわよ、それくらい! それで今はね、股裂け女ってのがいるらしいわよ」
「何それ?」
「昔は居たらしいんだけどね。……ほら、言うじゃない? 小股の切れ上がった女ってさ……」
「馬鹿ね! あれはすらりと脚が長い良い女って、褒め言葉よ!」
「あるね。でも、今走っている僕の車は大丈夫だ。カーナビが無いから」
「あらそう。じゃあ安心ね」
「カーナビの指示なんかいらないから。僕は僕の意志で動くんだ」
「……で、どこへ向かっているの?」
「崖だよ! 君と僕とは来世で一緒になるため、心中するんだあ!」
「ねえ、隙間男って話、知ってる?」
「ものすごく狭い隙間に立っていて、見つかると連れ去られちゃうとか言う話でしょ?」
「わたし、昨日の夜、見たのよね…… 冷蔵庫と食器棚の隙間に……」
「本当! イヤだあ!」
「じっとこっちを見ていて……」
「それで……?」
「身動き取れなくなっちゃったから、引っ張り出してくれって……」
「何よ! 情けない隙間男ね!」
「ねえねえ、口裂け女って知ってる?」
「知ってるけど、古すぎない?」
「知ってるわよ、それくらい! それで今はね、股裂け女ってのがいるらしいわよ」
「何それ?」
「昔は居たらしいんだけどね。……ほら、言うじゃない? 小股の切れ上がった女ってさ……」
「馬鹿ね! あれはすらりと脚が長い良い女って、褒め言葉よ!」
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