エスせんブログ

ラノベ好きなB級小学校教師のエスせんが、教育中心に色々語るブログです。少しでも面白ければ「いいね」御願いします。

おたよりノート後編

2024-07-02 04:30:00 | 教育
 月・火曜は学校教育の話です。今回は、前回に続いて学級便り(?)について書きます。
 社会科の授業名人である有田和正先生の実践を参考にし、「おたよりノート」実践をしている私。令和6年度は1年生で、以下の様な実践をしています。

1.マス目の書かれたプリントを配る。
2.書画カメラでプリントを映し出し、そこへ声に出しながら書いていく。
3.子供たちは、私が書いている内容を視聴写する。
4.全部書き終わったら、お手紙入れに入れて持ち帰り家族に見せる。

 さて、活動に慣れてきたら、少しずつ変化を加える様にしています。幾つか紹介しますと…

①各自異なる活動をしている場面を取り上げる。
②出だしだけ書いて、続きは各自に書かせる。
③各自の感想や考えを書かせる。
④文末のバリエーションを教え、各自に選ばせる。

 ①は例えば、「ひまわり」「こすもす」「ほうせんか」から種を選ばせ、学年園に種蒔きしたとします。この場合、「きょうは、がくねんえんに、はなのたねをまきました。ぼくがまいたのは、こすもすです。」となる子もいれば、「きょうは、がくねんえんに、はなのたねをまきました。わたしがまいたのは、ひまわりです。」となる子もいます。こうやって、他の子と異なる内容を書く事に慣れさせていく訳です。
 そうやって慣れてきたら②です。先程の例で言えば、「きょうは、がくねんえんに、はなのたねをまきました。」と書いたら、それぞれの子に続きを考えさせます。その時、何の条件も無いとかえって難しいので、「自分が蒔いた種の種類と数は必ず書きましょう」などと条件を付けます。すると、「ぼくは、こすもすのたねを3つまきました。」と書く子もいれば、「わたしは、ひまわりのたねをまきました。ちゃいろだとおもっていたのに、なぜか、あおいたねでした。たねは、3つぶともあおかったです。」と書く子もいます。この段階では難易度を下げるため、事実のみ書かせるようにします。
 それにも慣れてきたら、いよいよ③です。先程の例で言えば、「ぼくは、こすもすのたねを3つまきました。」だけでなく、その時の感想なども、「もっと、たくさんのたねをまきたかったです。」の様に書かせます。書ける子は、「わたしは、ひまわりのたねをまきました。ちゃいろだとおもっていたのに、なぜか、あおいたねでした。3つぶともあおかったです。へんだとおもいましたが、とりあえずまきました。ちゃんと、はながさくかしんぱいです。」などと書くでしょう。ここまで来ると、単なる視聴写活動ではなく、立派な作文と言えると思います。
 最後の④は、有田先生御自身が実践していました。例えば、「きょうは、がくねんのはたけに、はなをうえたのでR。ぼくは、こすもすのたねをまいたのでR。はやく、はながさいてほしいのでR。」って感じです。文末を「R」で統一したり、「でございます」や「であります」で揃えたり、様々な文末がある事を体験させ、子供たちの表現の幅を広げていました。
 因みに、変な文末を書かせると保護者からクレームが来る可能性があります。そのため最近の私は、保護者との信頼関係が十分に築けてから④を行う様にしています。
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。
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