しばらくは秋アニメの感想などです。
最初はノイタミナ枠の2つ。
● UN-GO(アンゴ)。
坂口安吾の小説を原案にした、近未来の戦争後の、情報統制下にある日本に置き換えた推理ものと言ったところ。
ITで成功した起業家である一方、事件があれば政府の顧問として、真実を踏まえつつ、問題が大きくならないような嘘の解決を公表する海勝(三木眞一郎)。
それに対し、常に真実を求める探偵の結城(勝地涼)。いつも海勝の結論が公表されるので、マスコミでは敗戦探偵と言われている。
結城は、因果(豊崎愛生)という、これに質問されると1問だけ答えずにいられなくなる化け物と行動を共にしている。答えると、因果は好物の御魂(みだま。人間が心の奥底に秘めているもの)を食べられる。
ちなみに、少年だが、質問するときは妖艶というか不気味な大人の女になる。
豊崎さんはこんな演技もするんだ、と関心。
全体として真面目な展開だが、真実ではないことを公表するというテーマの掘り下げはどうってことない。
とは言え、概ね、楽しめる。
聖人君子ばかりではないから、真実を明かすと却って問題を大きくし、却って不幸になる者が増えるというのが、海勝の理屈。
それは両面あるけどね。
明かすべきではない真実は、確かにあるでしょう。
でも、明かすべきではない真実かどうかを誰が判断するのか?
少数の人が決めるのでは、現実問題としては、彼等の都合の良いものは公表され、都合の悪いものは隠される。
それは結局、独裁と同じであり、独裁は、少なくとも中長期的には有害なのは、現在でも、歴史においても、明白です。
なお、混乱期だと理解出来る部分はあるが、一定期間が経てば公表されることが前提です。
● ギルティ クラウン
ウイルスの蔓延により大混乱して無政府状態になった日本は、超国家組織のGHQの統治下にあった。
GHQはウイルスの血清を開発したが、日本を支配するために利用する。
一方、GHQの支配に抵抗している葬儀社というレジスタンス組織。
高校生の集は、ヘタレだが、図らずも、人の体内からヴォイドという武器を取り出す特殊能力を手にし、最初は流れで、途中から自分の意志で葬儀社に加わる。
なお、ヴォイドは相手の性格によって異なるものが取り出せる。
オリジナルアニメ。
集は、エヴァンゲリオンのシンジみたいなもの。
ヘタレで協調性がないが、変わらなきゃ、と思っている。ヒロイン始め、意外とモテるのが違うところか。
GHQより葬儀社の方が正しいのだが、自分の能力を認めてくれ、居場所(存在意義でもある)をくれたから加わるとか、善悪や妥当性の判断をせずに人殺しに加わるなんて、集は主体性無さ過ぎ。
オウム真理教や統一協会に加わって他人に迷惑をかける行為をしている若者と、心性は同じ。
しかし、ノイタミナは管理社会への抵抗のアニメが好きだなぁ。
現在がそうだと言いたいのか、近未来への警鐘のつもりなのか、話が作りやすいからなのか。
日常系のアニメが増え過ぎて、少し飽きてきたから構わないのだが。
面白いと言う程ではなく、次期に続くようなので、引き続き様子見。
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