去る、12月17日に大阪府堺市にて仁徳天皇『民の竈』啓蒙街頭演説を行いました。
民の竈とは仁徳天皇のお話しで皆さんご存知かと思います。
ある日、皇居から仁徳天皇が町を眺めていると皆の家々の竈から煙が立っていない。
『これは皆食べれずに竈に火を入れる事が出来ないでいる』と悟られた陛下が、三年間『税』を徴収する事をやめられた。
すると人々は飢えからは逃れる事が出来る様になった。
『しかし、まだ貧しい人がいる』と更に三年間徴税をおやめになった。
天皇は臣民と共に質素倹約に努められ、衣はツギハギでボロボロ、宮殿は屋根に大穴が開いても修繕なさらず、夜には綺麗な月が見える程に。
雨の日は雨漏りしない場所を探して寝る。
やがて皆が食える様になったが、まだまだ豊かではないと更に三年徴税をおやめになろうとされた。
皇后陛下は『我々の食べる物もなくなり、宮殿は崩れそうです、もう徴税されては?』と天皇に進言するも『朕は既に富んでいる、臣民の幸福こそが朕の富である』と仰る。
そう仰る陛下に対し、民衆は怒り狂う。
怒り狂って徴税を願い出て、宮殿を修復し始める。
この様なお話しですね。
当日は今年一番の冷え込みと強風の為に用意した国旗は危険と判断し、急遽小サイズに変更致しました。
この活動の趣旨は、我が国の税制とは何なのか?を民の竈から知り啓蒙する。
あなたこそが大切と人の為に生きる日本人の生き方。
それらを国民一人一人が知り考えましょうと言う趣旨です。
堺市にはこの仁徳天皇の陵墓があります。
何故これほどの大きな陵墓があるのか?
日本人の生き方とは何か?
それらを学び、考える場所でもあるのです。
公共事業としても大変優れた事業であった陵墓製作。
我々の生き方を考える大切な場所を世界遺産にしてしまい、観光資源化する事の問題点とは何なのか?
あの陵墓を見下ろす気球の問題点。
沖縄戦で、まだ恋すら知らなかった学徒看護隊白梅部隊の少女達。
後世我々の為に命を賭して頂いた先輩達の飛び出したはらわた、割れた頭を看護してくれた少女達。
それは民の竈に示された『あなたこそ大切』と言う生き方です。
日本国民である拉致被害者が未だ救出されないのも『あなたが大切』と言う生き方を知る事で変わるのです。
皆同胞(はらから)と思えばこそ救出出来るのです。
その事を全く教育しない、現在の日本国の教育とは何なのか?
日本国民全体で考え知恵を出し合うしかありません。
この国の主人公は日本国民一人一人なのです。
一人一人違う、考えも違う。
そんな違う人々が暮らす日本国。
その日本の国民一人一人の安寧と幸福を一日も休む事なく祈り続けている存在。
それこそが天皇陛下と言う存在なのです。
当日は我々の趣旨を理解して頂き、堺市議会水ノ上議員が訪問して頂きました。
水ノ上議員は堺市議会にて、皇統と言うものを世界にどう発信するのか。
国旗掲揚、国歌斉唱の重要性等を堺市執行部に質疑しておられます。
来年には教科書検定などについて質疑されます。
この啓蒙活動は定期的に行って参ります。
来年は4月を予定してます。
また勉強会も定期開催致しております。
ご興味ある方は是非ご連絡ください。
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犬神佐清