猛暑の続いた今年の夏だが、ここ数日いやらしい湿気が去ってくれて助かっている。これに応じてオーディオ部屋へ入りこむ頻度もようやく高まってきた。夜勤明けに戻って最初の仕事は無事に夏を越してくれたメダカ5匹への餌補給だ。そのあとに専用庭に咲く植物たちへの水補給が待っている。自分への餌はどうしてもいつも最後になってしまう。友人がポット苗でくれた朝顔の一種である「ヘブンリー・ブルー」が咲き始めた。しかし期待するブルーカラーの花は咲かない。白一色の花弁にピンクの中心というツートンカラーである。それはそれで風情を感じる色調だ。花の遺伝信号がどこかで断線したのだろうか?名称に反して変異したみたいだが、蔓を上に伸ばさないで地面に匍匐して花を咲かせる模様は、これから初秋にかけての楽しみの一つになっている。
午前の家事が終わってコーヒーを沸かし始めていると、ドクター桜井さんからのジャズオーディオ毎日電話便が来る。先日はルーシー・アン・ポークのラジオ放送CDを融通してくれた。今日はタワーレコードのインポートCDコーナーでお互いがこよなく愛好しているズート・シムスのヨーロッパライブ盤を発見したので、こちらの分まで確保してくれたとの知らせである。早速、午後は町田に出向いて受け取り、寄り道もせずにオーディオ部屋へ直行する。ズート・シムスはその昔、有楽町「そごう」デパートの中にあった読売ホールの来日ライブに行ってズート好きに拍車がかかった。以来、RCA,ブルーノート、プレステ、リバーサイド、パブロ、等に残しているオプティミックにスイングするズートの図太い音はいつの時代にあっても心の近くで鳴っていた気がする。今回の未発表盤は南ドイツの都市バーデン・バーデンの実況テープをCD化したもの。
お相手のホーン奏者はハンス・コラー、ヘルムート・ブラント、ベースにはペーター・トランク、ピアノはハンス・ハマーシュミット、というドイツ圏欧州人ジャズメン達だ。これに在欧ドラマー化してしまったケニー・クラーク、ズート、ウイリー・デニス(トロンボーン)という英米圏ジャズメンが加わっての混成セッションだ。このCDを手に取って眺めていたら、しばらく会っていない新潟在住の「ジャズキャット」花村さんのようなズート好きな好事家のニヤッとする顔が思い浮かんできた。肝心の演奏を繰り返し三回聴いてみる。このバーデン・バーデンCDは音もしっかり録ってあってオクラテープという出自へのお決まりな落胆は全くない。曲目もズートファンだったら溜飲が下がるようなまっとうな選曲が勢ぞろいしている。
ズートというテナー奏者のワンホーン風クルージングを楽しみたければ、あの初期LP「ダウンホーム」を彷彿させる「TANGERINE」。ハンス・コラーという才覚リード奏者に伍するズートの知性と歌心を知りたければ、ピアニスト、ハンス・ハマーシュミットの曲「MINOR MEETING FOR TWO CRARINETS」というジャズ的コラボの美に満ちた曲が待っている。このCDは多くの曲にズートがフィーチャーされているが、脇役にスポットを当てた曲もあなどれない興奮がある。ヘルムート・ブラントのバリトンサックスソロによる「I SURRENDER DEAR」、ウイリー・デニスのワイルドな豪放トロンボーンソロ、「THESE FOOLISH THINGS」等は予想外の儲けものという感ありである。CDのジャケットに印字されている「LOST TAPES」こういう埋蔵の一品ならこれからも1390円以下でどんどん発売してほしいものである。
午前の家事が終わってコーヒーを沸かし始めていると、ドクター桜井さんからのジャズオーディオ毎日電話便が来る。先日はルーシー・アン・ポークのラジオ放送CDを融通してくれた。今日はタワーレコードのインポートCDコーナーでお互いがこよなく愛好しているズート・シムスのヨーロッパライブ盤を発見したので、こちらの分まで確保してくれたとの知らせである。早速、午後は町田に出向いて受け取り、寄り道もせずにオーディオ部屋へ直行する。ズート・シムスはその昔、有楽町「そごう」デパートの中にあった読売ホールの来日ライブに行ってズート好きに拍車がかかった。以来、RCA,ブルーノート、プレステ、リバーサイド、パブロ、等に残しているオプティミックにスイングするズートの図太い音はいつの時代にあっても心の近くで鳴っていた気がする。今回の未発表盤は南ドイツの都市バーデン・バーデンの実況テープをCD化したもの。
お相手のホーン奏者はハンス・コラー、ヘルムート・ブラント、ベースにはペーター・トランク、ピアノはハンス・ハマーシュミット、というドイツ圏欧州人ジャズメン達だ。これに在欧ドラマー化してしまったケニー・クラーク、ズート、ウイリー・デニス(トロンボーン)という英米圏ジャズメンが加わっての混成セッションだ。このCDを手に取って眺めていたら、しばらく会っていない新潟在住の「ジャズキャット」花村さんのようなズート好きな好事家のニヤッとする顔が思い浮かんできた。肝心の演奏を繰り返し三回聴いてみる。このバーデン・バーデンCDは音もしっかり録ってあってオクラテープという出自へのお決まりな落胆は全くない。曲目もズートファンだったら溜飲が下がるようなまっとうな選曲が勢ぞろいしている。
ズートというテナー奏者のワンホーン風クルージングを楽しみたければ、あの初期LP「ダウンホーム」を彷彿させる「TANGERINE」。ハンス・コラーという才覚リード奏者に伍するズートの知性と歌心を知りたければ、ピアニスト、ハンス・ハマーシュミットの曲「MINOR MEETING FOR TWO CRARINETS」というジャズ的コラボの美に満ちた曲が待っている。このCDは多くの曲にズートがフィーチャーされているが、脇役にスポットを当てた曲もあなどれない興奮がある。ヘルムート・ブラントのバリトンサックスソロによる「I SURRENDER DEAR」、ウイリー・デニスのワイルドな豪放トロンボーンソロ、「THESE FOOLISH THINGS」等は予想外の儲けものという感ありである。CDのジャケットに印字されている「LOST TAPES」こういう埋蔵の一品ならこれからも1390円以下でどんどん発売してほしいものである。
わたしも本日、ブルーノート盤「ヒッコリイハウスのユタ・ヒップVOL1を聞いていました。この中の「ビリーズ・バウンズ」というブルース曲は昔、JTのTVCFの中で流れていました。私もユタ・ヒップのピアノに哀調を感じていますが、彼女の人生にも哀調を強く感じてなりません。
ところで今日、山中湖での大規模なドッグショーを見てたら、新しいかたちとしての古本屋開業のアイデアを思い付きました。資本がさほど要らない自由気ままな売書のかたち。それは長くなるのでお会いしたときにお話ししましょう。