忘己利他

書道をやっています。大切な仲間に恵まれ、ふれあい、共に楽しむために・・・

仙厓のように

2018-10-11 00:31:28 | 書展
昨日は秋晴れのお出かけ日和
久々に銀座方面へ出かけ、
友人のIさんと共に展覧会をはしごしました。


有楽町の駅近くの帝国劇場ビル9階にある
出光美術館にて、開催されている「仙厓礼讃」という展覧会。



出光美術館の創業者は、仙厓のコレクターで知られ、
さすがに数多くの作品が展示されていました。

仙厓独特の洒脱・飄逸
ユーモア、禅味、
奔放、温厚な作品群を、
じっくりと鑑賞。

どれも自然体で何気なく書かれた作品で、
絵もよかったけれど、
添えられた画賛の
絶妙さに目を奪われました。











仙厓の作品に見入った後、
出光美術館の休憩所から窓の外を見ると、
お堀から皇居の少し色づいた木々が鮮やかで。







銀座方面は、

大黒屋ギャラリー6階で、
現日会の仲間の書展
「第43回 玄黄会書展」




鳩居堂4階では
慶徳紀子先生のご社中の書展
「朱香会書展」



そして紙パルプ会館5階のセントラルミュージアム銀座では
書燈社の宮本博志先生の個展が開催され、
大作の数々に圧倒されました。




仙厓は25年の隠居生活で
禅画を書き続けているが、
そこに至るまでには、
艱難辛苦を乗り越えたと言われている。


時代は違っても、
現代の芸術家だとて
良い作品を創るまでの
道のりというのは、
積み重ねの連続なのだ。

その積み重ねから、
仙厓のような世俗を離れた、
悟りの境地の作品が生まれてくるのだろう。

私なんぞ、まだまだ
積み重ねが足りないなぁ・・・