3月8日、今年の冬はとにかく寒い!そして長い!
この河津桜は例年だと2月上旬くらいにバスツアーが集中するが、今年はすでに1ヶ月遅れでようやく満開の見ごろを迎えた。しかし、南伊豆の3月とは思えないくらい寒い。それでも開花を待ちわびた花見客が観光バスやマイカーで続々と川沿いの小路の桜のトンネルの下の散策を楽しんでいる。
ここへは数年前にもバス旅行で河津七滝と河津桜ツアーに参加して訪れたが、見所もよくわからないまま連れて来られて、限られた時間の中でざっと見ただけなので河津桜の印象はあまり残っていない。
今回は前日熱海のニューフジヤで栄養補給してからマイカーでゆっくりと伊豆半島東海岸沿いに国道134号線を南下。あいにくの曇天だが雨は落ちてこない。川奈CC、北川温泉、熱川を抜け約1時間半で河津駅入口に到着。町なかに入り駐車場を探す。桜並木が近くに見える空き地で地元のおばちゃんが呼び込みしていたので空いたスペースに車を止める。この季節ならではの同じような臨時の駐車場があちこちに点在。どこもほぼ満車状態だ。大型バス専用駐車場には仮設トイレもある。川沿いの桜のトンネルは人でいっぱい。
橋の上から眺めると、河津川のゆったりとした流れと濃いピンクの桜並木そして黄色の菜の花のコントラストがきれいだ。あいにくの曇り空だが、バックが青空だったらさらに見ごたえのある景色になっていただろう。次回のお楽しみだ。土手沿いの小路の傍らにはたくさんの露店やにわか作りの産直店、河津桜のお菓子のお土産店などがびっしりと並ぶ。店によっては人だかりができている。女性の猿回しも出ていて観客の笑いを誘う。正直言ってこんなに賑やかだったとは前回来た限りではまったく思いもよらなかった。
町の中心部のメイン通り沿いには、ボリュームたっぷりで圧倒的な存在感の「かじやの桜」の見事な開花を堪能。もう少し先にはこの河津桜の産みの親である飯田さん宅の「河津桜の原木」の前で大勢の観光客が思い思いに写真を撮っている。
河津桜の生みの親飯田さんの原木
ふたたび川沿いの桜並木の散歩道に戻るため畑の中の小路を歩くと、遠くに近くに、たくさんのピンクの花があちこちに咲き誇り、福島の桃源郷に行ったときような錯覚に陥る。それほど町中に桜の木が多い。近くの神社の大きな楠木は火除けの守り神で神社の信徒は暮れになると一定期間、一切の肉類を絶つことで火除けの神様に忠誠を誓うというような立看板があった。
さて、駐車場に戻ろうと思ったが、どこへいっても同じような風景のためまったく方向音痴になり、どこに止めたか分からなくなり、同じところをいったり来たりで結局30分ほど探してようやくマイカーへ。
早めに熱海を出たので河津も午前中に出発できた。帰路はずっと以前に一度来たことのある伊豆高原の別荘地の中にある巨大海老フライが有名な「和むら総本店」で自然の景色を眺めながら平日限定ランチで腹ごしらえ。和食の店なのになぜかとんかつやフライが美味しい有名な店だ。
静かな別荘地の中にある知る人ぞ知る「和むら」
食事の後、近くの椿公園と一碧湖に立ち寄ってから伊東市内をしばし散策、コーヒーで小憩とって真鶴道路から湘南バイバスで帰宅。お疲れさん。