ちゃらりーまん「海と山と酒の備忘録」

本性を隠してサラリーマン生活を送る仮面ちゃらりーまん。
趣味や資格取得に費やした日々の日記です。

国債マイナス金利について

2016-02-10 09:02:05 | FP
今日は少し真面目なお話です。

ボクは、普段ファイナンシャルプランナーとして
お客様のお金のご相談にのっています。

大概、融資のお話が多いのですが、

最近は、

①不動産投資物件の購入を考えているが買っていいものか???

②不動産所得をどうしたら節税になるか???

③会社作った方が得なのか???

④相続税ってどのくらいかかるの???

⑤遺言書ってどうすればいいの???

などなど、改めて考えるとたくさんの質問を受けています。

ボクは、一応

「宅地建物取引士(今年から士業に変わった)」「ファイナンシャルプランニング技能士(一般にFPですね)」「貸金業務主任者(これはマニアック)」「国内旅行業務管理者(あんまり業務に関係ない)」などの国家資格や

「証券外務員」「相続アドバイザー」「税務2級検定」等の民間資格を持っているのでお答えさせていただいています。(あとは勤務先グループの独自資格たくさん)

そんなボクに、一本の電話がかかってきました。

お客さん:
「私は、国債を持っているんだけどマイナス金利になったってニュースで言ってるけど大丈夫なん?」

ボク(口調はラフにしてます):
「はい、確かに日銀がマイナス金利になって国債もマイナス金利になっちゃいましたね。ところでお客様の国債っていつかったんですか?」

お客さん:
「5年位前」

ボク:
「それなら大丈夫です!!最低金利保証がありますし、個人向け国債なら大丈夫です。安心してください。もらえますよ。」

お客さん:
「それなら、良かった。」

とまあ問題なかったのですが、
はてさて国債がマイナス金利になるってどういうことなのだろう?
国が売ってる金融商品なのに金利マイナスとはこれいかに?

簡単に言うと
国債も「市場で売買されているということ」です。

つまり株や通貨と同じで国債も安い時に買って高い時に売ることで利益を得ているんですね。
もちろん約定利率はありますよ!!

なので、額面100円の国債を100円で購入したら年2%の利率の場合2円の利息を得ることができますね。
ということは、100円が102円になるということですね。

(ちなみにこんなに利率は高くないですよ。最近は0.05%ですね。あと税金は考慮していません。あくまで、分かり易く説明するためです。)

んっ、ってことは??

仮に額面100円を101円で買っても1円の儲け!!
ということは、
100円で買ったけど今お金が必要なら101円でも買う人が見つかるのではないか?
いたら売ってしまおうということですね。
売った人も買った人も利益が生まれる。

これが、基本的な原理ですね。

ここから、一歩突っ込んでいくと仮に儲からなくても(いやさ損しても)今お金が必要な人がいるかもしれない・・・
となれば、100円より安く売られるかもしれない。
これは、買わなきゃ・・・となると
運良く、95円で買うことが出来たらなんと7円(額面100円―95円+利息2円)の儲けになりますね。
ってことは、
利回り  7円÷95円=7.36%  になってしまいますね。
これは、おいしい!!

さてここでマイナス金利に話を戻すと
今、日銀がすでにマイナス金利になっていますが、これは銀行が預ける銀行みたいなものなので一般消費者には関係がありません。

ところが、銀行は日銀に預けるとお金を取られてしまうので安全な国債を買った方がいいやってことになりました。

少々、高くても国債買っちゃえ~ってなことになりまして、市場の中で買いが集中してしまったわけですね。

結局、100円+金利2%の国債を103円で買っちゃう事態になってしまいました。

つまり
103円で買って102円しかもらえないから▲1円損になっちゃいますね。

従いまして
▲1円÷103円=▲0.97%   の出来上がりというわけです。

実際は、適用利率や税金も関係してきちゃうけど、こんな感じです。

これからは、少し真面目なお話も織り交ぜていきたいと思ってます。
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