昭和46年というと、ぼくは14歳、中学2年の頃である。テーマ曲はなんとなく覚えがあるが、当時この番組を見ていたという記憶がない。
調べてみると、このドラマが一連の石立鉄男シリーズの第一弾である。このドラマの次が「気になる嫁さん(S46)」、その後「パパと呼ばないで(S47)」「雑居時代(S48)」「水もれ甲介(S49)」「気まぐれ天使(S51)」「気まぐれ本格派(S52)」と続いていく。最後の「気まぐれ本格派」は、ぼくが20歳の時である。14歳から20歳、まさにぼくの青春時代だ。
ぼくは石立鉄男ファンだった。石立ファンになったのは、「気になる嫁さん」を見だしてからのことだ。上記の通りで、この「おひかえあそばせ」はよく覚えてない。それ以前に出演していた「おくさまは18歳」は、岡崎友紀や寺尾聡の印象が強すぎたせいで、石立鉄男の印象はあまり残ってない。二枚目をやっていたせいもあるだろう。やはり、石立鉄男は二枚目半か三枚目くらいがよく似合っている。
「気になる嫁さん」の後の、「パパと呼ばないで」で完全にハマってしまった。さらに「雑居時代」でそれは憧れに変わった。
「雑居時代」を見ていた人は、いつ十一(石立)が、ケンカ相手の夏代(大原麗子)と結ばれるかが最大の関心事だったに違いない。それほど、二人の恋に落ちる過程が、面白く描かれていた。当時ぼくたちの間では、「雑居時代のような恋」というのが一つの流行でもあった。ぼくはほんの一時期、カメラマンになりたいと思ったことがあるが、それは「雑居時代」の影響だった。
さて、「おひかえあそばせ」だが、はっきり言って、このドラマは「雑居時代」と内容はほとんど変わらない。出演者も、石立鉄男、大坂志郎、富士真奈美はいっしょだ。また、その役どころもほぼいっしょである。つまり、今ぼくは「雑居時代」の原型を見ているということになる。そういう理由から、新鮮な目でこのドラマを見れないというのは、少し寂しい気がする。しかし、石立シリーズを見られるということで、よしということにしておこう。
ところで、この石立シリーズの配役だが、女性人は当時およびその後に大活躍した人がかなり出ている。
「おひかえあそばせ」・・・宮本信子、岡田可愛、鳥居恵子(懐かしい)
「気になる嫁さん」・・・榊原るみ、水野久美、浦辺粂子
「パパと呼ばないで」・・・杉田かおる、三崎千恵子、松尾嘉代
「雑居時代」・・・大原麗子、山口いずみ
「水もれ甲介」・・・赤木春恵、村地弘美(これも懐かしい)
「気まぐれ天使」・・・酒井和歌子、樹木希林
「気まぐれ本格派」・・・三ツ矢歌子
などだ。
赤木春恵は、その後「渡る世間は鬼ばかり」で姑役をするが、えらく意地の悪い役を演じていた。「水もれ甲介」の時はやさしいお母さんだったのになあ。
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しんた
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さくらもち
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